AIおもてなしロボット
2025-11-18 14:29:39

人手不足を解消!新たなAIおもてなしロボットの実用化へ

新たなAIおもてなしロボット「Collibot」の登場



東京都立産業技術研究センター(都産技研)は、NUWAロボティクスJAPAN株式会社およびウォータースタンド株式会社と共同で、新たなAIおもてなしロボット「Collibot(コリボ)」の開発を進めています。このロボットは、小売業が直面している人手不足の解消を目的としています。2025年に東京ビッグサイトで開催される国際ロボット展にて、その実用性を示すためのデモンストレーションを行う予定です。

1. 開発の背景


少子高齢化の進行に伴い、日本の生産年齢人口は減少を続けており、小売業やサービス業における人手不足が深刻化しています。この問題は、業務の効率化や業務の代替が求められる大きな社会的課題となっています。そこで、ロボティクス分野の新たな技術による社会実装が急務とされています。

2. 「Collibot」の特徴


「Collibot」は、以下の特徴を持ち、現場における負担を軽減しつつ、販促活動を助ける仕様となっています。

2.1 対話AIの活用


生成AIの自然な会話能力と店舗特有のデータベースを連携するRAG(検索拡張生成)技術を用いて、正確な商品情報の提供や、売り場への移動案内を行います。このことで、従業員に代わって質の高い接客が可能になります。

2.2 自律走行するサイネージ


「Collibot」は32インチの大型両面ディスプレイを搭載しており、自律的に店舗内を移動しながら動画や音声を再生します。この機能により、「動く広告塔」として来店客にアプローチし、高い訴求力を発揮します。

2.3 簡単な操作性


現場スタッフは専門的な知識がなくても、グラフィカルなインターフェースを介して巡回ルートや発話内容を簡単に設定できます。これにより、運用負担が大幅に軽減されます。

3. 実証試験の成果


実際に「アカチャンホンポ アリオ北砂店」において実証実験が行われ、その結果「接客満足度が85%」に達するなど、高い評価を得ました。また、新規会員登録者数が16%増加するなど、具体的な結論が導き出されています。

4. 展示会でのデモ予定


「Collibot」の技術をさらに広めるため、2025国際ロボット展での展示が計画されています。その場所は東京ビッグサイト、会期は2025年12月3日から6日となっており、都産技研ブース(E8-07)で詳細な実機デモが行われます。開発担当者による説明や取材対応も行われるため、多くの来場者がつながりを感じる機会となるでしょう。

5. 社会への影響


このプロジェクトは、都産技研が推進する「クラウドと連携した5G・IoT・ロボット製品開発等支援事業」の一環であり、中小企業の製品化と社会的課題の解決を強く意識しています。AI技術の進展により、今後の小売業の現場がどのように変わっていくのか、大いに期待されるところです。

このように、AIおもてなしロボット「Collibot」は、小売業界の未来を担う重要なパートナーとなることでしょう。様々な可能性を秘めたこのロボットの登場を、ぜひ注目して欲しいと思います。


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