クラスコグループの新しい挑戦
石川県金沢市を拠点に活動するクラスコグループは、全社員とともに新年度のスタートを祝う全社キックオフミーティング「DO IDEA VISION DAY」を開催しました。このイベントでは、2025年度に向けたビジョンが共有され、特に「AI活用の加速」と「人材価値の最大化」がキーポイントとして掲げられました。
未来を切り拓くための新たな戦略
代表の小村典弘氏は、現在の不動産業界が直面している大きな変革期において、全社員に向けて新しい方向性を示しました。人口減少や人手不足、さらにはインフレといった課題がある中で、クラスコは「GO FUN」というビジョンのもと、AIと人材への投資が鍵であると強調しています。
特にクラスコは、「家賃アップ管理プラン」を推進し、不動産オーナーにとっての価値を提供する一方で、顧客の視点からも収益最大化の提案を行います。この新たなアプローチにより、従来のスタンダードを覆すような取り組みを目指しています。
オンラインで広がるつながり
このイベントには、クラスコの本社スタッフだけでなく、首都圏のグループ会社スタッフもオンラインで参加しました。地域を超えたメンバーが同じビジョンを共有することで、より強固な結束を確認しました。全体での成長を求める中で、幅広い知見を持ったグループ会社との連携が重要視されています。
AI活用の文化を育成
クラスコグループは、すべての業務にAIを活用することをスローガンに掲げました。今回のイベントでは、AIを効率化の道具としてだけではなく、思考と創造のパートナーとして位置づける方針が明示されました。全社員がAIを業務に取り入れることを奨励し、AIの効果的な利用方法を模索しています。
利回り向上の取り組み
クラスコの戦略は、入居者に「楽しく快適な暮らし」を提供することから始まります。デザイン性に特化したリノベーションブランド「Renotta」によって物件の価値を向上させ、その結果、オーナーに適正な家賃設定を通じて、収益性を高めることを狙います。この取り組みは、特に能登半島地震後の市場において注目を集めており、既に多くの物件で家賃のアップが実現しています。
今期はこの手法をさらに進化させ、「入居者」「オーナー」「クラスコ」という三者にとってのメリットを強化しています。
平均年収510万円達成、次の目標は600万円
さらにクラスコグループでは、社員への還元が強化され、平均年収の目標達成が共有されました。5カ年計画で設定した500万円の目標を達成したことを受けて、2030年までに平均年収600万円を目指すことが発表されました。この目標の実現に向け、働きやすい環境の整備や、給与制度の見直しを進めていく方針です。生産性向上とともに社員の働きがいも重視されています。
各事業部のさらなる取り組み
イベントでは、各事業部が前年度の成果と新たな戦略を発表しました。AIを活用した賃貸管理や、設備対応の内製化の拡充など、収益性向上を目指す新施策が次々と打ち出されました。また、BtoB事業にも目を向け、社内のノウハウを他の不動産会社に展開することによって、業界全体の発展への寄与を再確認しました。
”AI活用アワード”での現場発のアイデア
更に、現場からのアイデアを重視した「AI活用アワード」が初めて開催され、AI利用の成功事例が紹介されました。このアワードによって、全社員がAIの具体的な活用法を学び、各自の業務に活かすためのワークショップも実施。現場での創造的な提案が続々と生まれており、AIが業務の質を大きく向上させていることを感じさせます。
2030ビジョン「GO 100」の提示
最後に、2030年に向けた新たな挑戦として「GO 100」という中長期ビジョンが発表されました。このビジョンは、売上100億円、平均年収600万円、年間休日120日を目指す具体的な目標を掲げています。クラスコグループは、社員一人ひとりの挑戦が企業の成長と個人の豊かさに繋がることを目指し、その成果が顧客や社会への新たな価値提供に結びつくよう好循環を創り出していくことを誓いました。
社長のメッセージ
最後に、小村社長からのメッセージも印象的でした。「AIは効率を、人は専門性を発揮するための道具」として、これからの未来を一緒に切り拓いていくことを全社員に呼びかけました。
クラスコグループは、今後の展開に目が離せない企業となることでしょう。