電通総研の製品開発支援ツール「iQUAVIS」がISO 26262認証を取得

株式会社電通総研が自社開発した製品開発支援ソリューション「iQUAVIS（アイクアビス）」が、国際的な機能安全規格である「ISO 26262」の認証を取得したことを発表しました。この認証は、特に製造業における品質・安全性の向上に寄与するものとして注目されています。

「iQUAVIS」は、2006年に開発されて以来、自動車や重工、電機精密、医療機器など、多岐にわたる業界の約200社以上に導入されています。このプラットフォームは、製品企画から構想、開発に至るまでの情報を一元管理し、リスク管理や要件定義を効率的に支援することを目的としています。さらに、システムズエンジニアリングの推進や複雑な製品開発の効率化にも寄与しており、多数の製造業者から信頼を得てきました。

ISO 26262認証取得の意義

近年では技術が飛躍的に進化し、製造業も益々高度化しています。特にソフトウェアで制御される自動車の開発では、機能安全が非常に重要であり、開発プロセス全体に対する新たな基準が求められています。ここで「ISO 26262」が策定され、高度な電子システムによる危険事象を低減するための国際的な標準となりました。

「iQUAVIS」がこの「ISO 26262」の認証を取得したことは、新たな安全性基準への適用が容易になり、電気・電子システムによる機能不全を防ぐための重要な一歩です。これにより、自動車業界での品質や安全性に対する要求を満たす手助けとなります。

提供予定の包括的ソリューション

電通総研は、今後「iQUAVIS」を通じた特別な導入コンサルティングサービスを提供し、「ISO 26262」に準拠した製品開発を支援する独自のテンプレートを搭載します。このように、企業のニーズに応じたソリューションを提供することを目指しています。

また、AIなどの最先端技術を活用して、新たな価値を生み出し、企業や社会の課題を解決するための取り組みを継続して進めていく方針です。これにより、製造業だけでなく、様々な業界においてもより安全で高品質な製品開発が実現されることが期待されます。