中古オフィス家具市場の現状と動向
2025年2月度の中古オフィス家具指数が発表され、私たちが注目するべきは、その市場動向と価格動向です。オフィスバスターズが発表したこのデータによると、2025年1月に主要5区の空室率は3.94%となり、8ヶ月ぶりに増加したとのことです。賃料は113円の上昇をみせ、有効求人倍率は1.26倍、失業率は2.5%と横ばいの状況です。これらの動きから、現在のオフィス市場がどのように変化しているのかを掘り下げてみましょう。
マーケット全体の状況
2025年2月も引き続き、オフィス市場は動いている様子が伺えます。特に、空室率が4%を切っている状況が続いていることは注目に値します。このため、賃貸オフィスへの移転が難しいという市場の変化が生じており、オフィスの選定がより慎重になる理由になっています。これからも、この流れが続くのか注目が集まります。
商材別の価格変動
さて、具体的に商材別の動向に目を向けてみましょう。
チェア
販売価格は234円増加したものの、昨年と比べると540円の減少という結果です。例年、2月から4月にかけては一定の需要が見込まれますが、今年も例年通りの流れが見られています。
デスク
デスクの販売価格は420円上昇し、昨年と比較すると1,074円の増加です。市場ではフリーアドレスデスクが主流となりつつありますが、単独のデスクへの需要も依然として存在しています。とはいえ、仕入れの流れは年々厳しくなっています。
書庫
書庫に関しては、販売価格が1,157円上昇し、需要は高い水準を保っています。色合いでは、ホワイト色が主流で、グレー系の需要はほとんど見られていません。
ロッカー
ロッカーの販売価格は前月から2,824円の上昇。昨年と比べると需供が厳しくなっていますが、特にダイヤル錠の個人用ロッカーの需要が増えてきている傾向があります。
テーブル
一方で、テーブル市場は908円の下落を記録し、昨年と比較してもマイナス144円という結果です。しかし、スタックテーブルや大型テーブルの需要は依然としてあり、昇降テーブルの人気も高まっています。
市場の変化
2月に入ると、多くの企業からの問い合わせが増加しています。特に、3月の年度末を迎える企業が多く、準備段階としてオフィスの入れ替えを考えている様子が伺えます。通常、3月が本格的な需要期に入るのですが、今年はその波が早まっている印象があります。
しかしながら、ここ数年の傾向として、企業は「安い商品」から「品質の良い商品」への移行が進んでいるようです。特にOAチェアの単価は年々上昇しているようです。このことは顧客ニーズの変化を表しており、今後も注目が必要です。
まとめ
2025年の中古オフィス家具市場は、需要の高まりと企業のニーズの変化が見て取れる状態です。このような市場動向は、企業がどのような環境で働くかに大きな影響を与えるため、常に最新情報を収集し、適応することが必要です。