パワーリフティング経験者の意識調査からわかった滑り止めの課題
最近、株式会社MEMOCOが実施したパワーリフティング経験者に向けた意識調査が話題を呼んでいます。この調査は、渡辺製作所のブランド「チョークレス」と共同で行われ、107人のパワーリフティング経験者が対象となりました。
調査の概要
この調査は、2024年12月28日から2月11日までの期間に行われ、インターネットを通じて集められた回答が基になっています。参加者は、性別では男性が約64%を占め、年代別では30代が39%と最も多く、次いで40代が34%に達しました。
年代 | 割合 |
---|
- | - |
20代 | 15% |
30代 | 39% |
40代 | 34% |
50代 | 5% |
60代以上 | 7% |
手汗や滑りに対する意識
調査の一部では、「パワーリフティングをする際に手汗や滑りが気になったことはありますか?」といった質問が行われました。その結果、なんと約87%の回答者が何らかのフラストレーションを抱えていることが明らかになりました。
さらに、「グリップ力を高めたい」と感じたことがあるかを尋ねると、約88%の回答者がポジティブに回答しており、手汗や滑りに対する意識の高さが伺えます。
滑り止め使用の実態
次に、実際にどのような滑り止め剤を使ったことがあるかを尋ねたところ、71%が何らかの滑り止めを使用した経験があると回答しました。これに対する満足度を聞いた結果、大変満足しているという人は約36%にとどまり、残りの64%には何らかの不満があったことが判明しました。
満足度 | 割合 |
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---- | - |
大変満足 | 36% |
どちらかといえば満足 | 51% |
どちらかといえば不満 | 10% |
不満 | 3% |
満足度の理由を分析すると、「ロジンである程度グリップできている」「滑らなくなるのは安心」などの意見がある一方で、「チョークで手が荒れる」「周囲が汚れる」というネガティブな意見も見られました。
課題の統括と今後の展望
パワーリフティングは、高重量を扱うため、手汗やグリップに関する悩みが直接的に安全性に関わります。調査結果から、9割近くの回答者が手汗やグリップ力に対して問題意識を持っていることが判明。さらに、現在利用している滑り止めの「手が荒れる」「周囲が汚れる」「効果が長持ちしない」といった問題にフラストレーションを感じていることも理解できました。
今後、怪我を避けながらトレーニングに専念するためには、グリップ力の向上だけでなく、使用感が向上した新たな滑り止め剤の開発が求められます。手が荒れない、汚れにくい、効果が持続するなどの機能性があり、パワーリフティング愛好者のニーズに応える製品が今後の市場での鍵となるでしょう。