TISがERM成熟度を向上へ導くニュートンの支援の全貌
TIS株式会社は、国内大手のITサービス企業として、幅広い業種にサービスを展開している。全59社のグループ会社を持つTISは、リスクマネジメントの強化を目指してニュートン・コンサルティングの支援の下、ERM(Enterprise Risk Management)の体系をこれまでの4年間にわたり改善してきた。
1. TISとニュートン・コンサルティングの関係
TISは土台として、システム・インテグレーションやクラウドサービスを提供し、リスクマネジメントを含む多様なITソリューションを手掛けている。リスクマネジメントを専門とするニュートン・コンサルティングは、TISのERM構築に特化した支援を行い、企業全体のリスク管理を進めるサポートを行っている。
2. ERM構築の背景
2021年度にTISは、リスク統括部を設立。ERMの改善が必要であると認識し、ニュートン・コンサルティングのサービスを通じて熟練度評価を実施した。その結果、ERMの「体系化」や「トップ層を巻き込んだ体制構築」が重要な課題として浮上し、改善への道筋が見えてきた。
3. 実施した改善策
TISはまず、グループ各社の社長へのインタビューを行い、リスクの特定を進めた。その後、グループ全体で共通の管理フレームワークを設け、ERMへの対応を容易にした。また、リスク担当者や社員には定期的に研修を受けてもらう仕組みを導入し、トップダウンとボトムアップの両方からERM体制の強化を図った。
特筆すべきは、定期的な「成果発表会」の開催により、各社間のノウハウ共有を促進している点だ。これにより、TISグループは全社的なERM活動における一体感を得て、リスク意識の向上にもつながっている。
4. 成果の可視化
2023年度には、国内のグループ会社全体に対するERM成熟度評価を実施。その結果、各項目の評点が大幅に改善し、企業全体としてのリスクマネジメント能力が向上したことが明らかになった。加えて、海外グループ会社でも経営層向けの勉強会を実施し、企業全体での体制強化を絶えず進めている。
5. ERM運用支援サービスの意義
さらに、ニュートン・コンサルティングは、ERMの構築だけでなくその運用定着支援も行い、リスクアセスメント手法の整備から運用体制の設計までをサポート。これにより、企業は適切なリスクマネジメントを実現しやすくなる。
6. 最後に
TISの取り組みは、ERMとしての成熟度を向上させるための貴重な事例となる。今後も、ボーダレスなサービス展開と強固なリスク管理体制の両立が期待されている。リスクマネジメントにおける成功を追求し続けるTISの今後に注目だ。
詳しい導入事例については、
こちらで確認できます。