2025年 神奈川県における住みたい街ランキング
株式会社LIFULLが運営する「LIFULL HOME'S」から発表された「2025年 LIFULL HOME'S みんなが探した!住みたい街ランキング(神奈川県版)」が話題を呼んでいます。本ランキングは神奈川県限定で作成される初の試みで、掲載物件への問い合わせ数をもとにした実データに基づいています。このため、実際の住まい探しにおける動向をリアルに反映した結果となっています。
借りて住みたい街ランキングのトップ
賃貸物件の問い合わせ数を集計したところ、1位には小田急小田原線の「本厚木」が輝きました。この駅は都心の新宿まで約50分でアクセスでき、最近の再開発により生活の利便性が向上しています。また、家賃相場が手ごろであることも人気の要因に。これにより、本厚木は首都圏版のランキングでも4年連続で上位を保っています。
続いて2位には「川崎」、3位には「武蔵小杉」、そして6位には「鶴見」がランクインしました。これらの駅は都心や横浜方面へのアクセスが優れた地域であり、駅前の利便性も兼ね備えています。さらに、家賃相場も比較的抑えられているため、特に若い世代やファミリー層から支持を受けています。
10位には「相模大野」が選ばれました。この駅も快速急行が停車し、新宿へのアクセスが良好です。さらに、健全な家賃相場も評価されています。
4位と7位には「橋本」と「淵野辺」が登場。これらの駅はJR横浜線が利用可能で、横浜へのアクセスが便利です。特に淵野辺は、青山学院大学や桜美林大学など多数の大学が存在するため、学生からの需要も高くなっています。
買って住みたい街のトレンド
一方、購入物件に対するランキングでは、同じく「本厚木」が1位となりました。一都三県を対象とした首都圏版では5位に位置しています。このように「本厚木」が選ばれる背景には、都心へアクセスが良く、周辺の利便性も高いことがあります。さらに、権利的に手ごろな価格がファミリー層にとって魅力的です。
また、4位には「平塚」、7位には「大船」、9位には「辻堂」などがランクイン。これらはやや距離があるものの、都心へのアクセスが良好であり、駅近くに生活の利便性が整っているため選ばれています。特に、都心部の物件価格が上昇し続ける中で、少し離れたエリアでの購入ニーズが高まっているとされています。
総評:居住ニーズの変化
LIFULL HOME'Sの総研副所長である中山登志朗氏は、このランキングについて分析しました。2025年神奈川県版住みたい街ランキングは、借りることにも買うことにも「本厚木」が1位であることが特徴です。45分というアクセスの良さと手ごろな住宅価格は、特にファミリー層にとってコストパフォーマンスを重視した選択肢を提供しています。
また、ランキングには都心から横浜にかけての事業集積地の特徴も反映されています。交通の利便性や周辺の生活環境が重視される中、横浜近辺では特に生活環境の整った場所が好まれている傾向にあります。
今後の居住選択においては、「仕事は都心、暮らしは郊外」を選ぶ人々が増える可能性があるとのこと。LIFULL HOME'Sが提供する最新の情報を通じて、自分に合った住まい探しをしやすくなる時代がやってきています。
調査概要
- - 集計期間:2024年1月1日 ~ 2024年11月30日
- - エリア:神奈川県
- - 集計方法:LIFULL HOME'Sに掲載された賃貸物件・購入物件への問合せ数を駅別に集計
今回のランキングからは、居住ニーズの多様性とそれに合わせたエリアの魅力が浮かび上がりました。今後、どのようなエリアが選ばれていくのか、注目していきたいと思います。