サウナの日と呼吸の重要性
3月7日はサウナの日。近年、サウナの健康効果が注目される中、BREATHER株式会社、株式会社100plus、そして株式会社ブレインスリープの3社は、サウナにおける深呼吸の効果を科学的に検証しました。サウナでリラックスし、体を整える「ととのい」という体験は、深呼吸によってさらに向上する可能性があることが明らかになったのです。
深呼吸の科学的効果
深呼吸は自律神経を整える効果があり、身体をリラックス状態に導く重要な要素です。今回の研究では、サウナ内で深呼吸がどのように作用するのかを探るため、都内のサウナで108名の男性を対象に実験が行われました。この検証では、サウナ専用のウェアラブルデバイス『SHOWDOWN-1』を活用し、参加者の身体への影響を計測しました。
特に注目されたのは、呼吸の習慣がサウナでの体験にどのように影響するかという点です。研究結果によると、深呼吸を行うことで自律神経の活動量が向上し、サウナや水風呂、休憩室でのリラクゼーションが向上したことが示されています。
研究結果の詳細
以下に示す通り、深呼吸を取り入れることで得られた具体的な結果があります:
呼吸を意識した参加者は、水風呂と休憩室における自律神経の活動が向上しました。この結果は、通常時よりも効率的に自律神経を切り替えることができることを示しています。
サウナ室内で深呼吸を行うことで交感神経が活性化し、水風呂では副交感神経の働きが強くなることが観察されました。これにより、サウナ室での熱に対する適応が促進され、水風呂利用時のリラックス効果が向上したと考えられます。
深呼吸を取り入れることで、サウナと休憩室での滞在時間が短縮されました。具体的にはサウナ室での滞在時間が約3分、休憩室での滞在時間が約3分半減少しました。このことは、深呼吸によって自律神経が効率的に切り替わることで、迅速に「ととのう」ことが可能であることに関連しています。
実施の背景と専門家の意見
研究は2024年12月2日から12月22日まで実施され、実施場所はオールドルーキーサウナの各店舗です。呼吸コンサルタントの大貫崇さんは、「この研究は、呼吸改善がサウナ体験に与える影響を探る非常に珍しい試みでした」と述べています。また、日本サウナ学会の理事である加藤容崇さんは、深呼吸を取り入れることの重要性を強調し、「深呼吸により、サウナでの自律神経の働きがスムーズに切り替わるため、より軽やかにリフレッシュできる」と話しています。
結論
今回の研究を通じて、深呼吸の実践がサウナ利用における経験を豊かにすることが示されました。サウナはただの熱さを漂う場所ではなく、心と体のバランスを整えるための空間です。深呼吸を意識しながら、より快適で楽しいサウナ体験を楽しんでほしいと思います。これにより、現代人のサウナ愛好者たちが、新たなリラクゼーション方法を発見するきっかけになれば幸いです。