新偏光板技術
2025-07-08 11:16:46

住友ベークライトが開発した新しい偏光板技術の革新

新しい偏光板技術の革新



住友ベークライト株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:鍜治屋伸一)は、アイウェア用偏光板のサンプル調色対応期間を従来よりも大幅に短縮することに成功しました。この新たな技術の開発には、マテリアルズ・インフォマティクス(MI)を活用しており、顧客の開発スピードを向上させ、製品化の早期実現に貢献します。

開発の背景


近年、屋外での活動やデジタルデバイスの利用が増加する中、目を保護するためのアイウェアへの関心が高まっています。特に偏光レンズは、日差しや反射光を抑制することで、アウトドアスポーツや運転といった様々な場面での重要性が増しています。しかし、従来の偏光板の調色には時間がかかり、開発と顧客への提案のスピードが求められる中で、この課題に対処する必要がありました。

マテリアルズ・インフォマティクスを活用した開発


住友ベークライトは、20年以上の実績があるアイウェア用偏光板の製品群を展開しており、経営の重要課題としてデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しています。MI技術を通じて、製品開発の効率化と品質向上を図るこの取り組みは、業界において注目を集めています。マーケットニーズに応じた色調調整のスピードが求められる中、収集した豊富な調色データや染料の吸収スペクトルデータベースをMIで解析することで、目的に合った最適な染料の組み合わせや配合比を迅速にシミュレーションし、設計が可能となりました。

さらに、国際規格であるEN 166(欧州規格)やANSI Z87.1(米国規格)に準拠したスペクトル設計も実現しており、視認性と安全性を兼ね備えた製品開発が行われています。

製品の価値と利点


本偏光板は、偏光サングラスや偏光ゴーグルといったアイウェア製品に使用され、反射光を効果的にカットすることで視界をクリアに保ち、視覚的疲労感の軽減や快適性の向上に寄与します。特に、スポーツや運転シーンにおいてその性能が高く評価されています。

今後もアイウェア市場において、多様な色調やカスタマイズ性が必要とされる中で、MIの活用によりお客様の開発時間を短縮し、製品の上市スピードを向上させることに貢献していく所存です。

お問い合わせ


本件に関するお問い合わせは、住友ベークライト株式会社 産業機能性材料営業本部まで。
電話: 03-5462-8700
お問い合わせフォーム: 住友ベークライトお問い合わせページ



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