マテリアルデジタルがS2Wと業務提携を開始
東京都港区に本社を置く株式会社マテリアルデジタルは、韓国のデータインテリジェンス企業であるS2Wと2025年4月25日より業務提携を結ぶことを発表しました。この提携により、マテリアルデジタルはセキュリティ業務を強化し、企業やブランドのサイバーセキュリティに関する課題を解決する新たなサービスを展開していきます。
提携の背景
S2Wは、2018年の創業以来、国際刑事警察機構(ICPO)やアジア太平洋地域の数多くの政府機関および企業に向けて、サイバーセキュリティソリューションを提供してきました。同社は2023年に世界経済フォーラム(WEF)が選ぶテクノロジーパイオニア100に名を連ね、マイクロソフトとの協業を通じて、国際的な実績を多く積み上げています。特に、北朝鮮やロシアなどの地政学的リスクに関連する脅威分析を得意とし、AIを駆使した魅力的なデータ分析を提供している点でも注目されています。
提携によって、マテリアルデジタルはS2Wの高度な技術力を活用し、より多様な脅威インテリジェンスサービスを提供できるようになります。また、マテリアルグループとの連携を通じて、危機管理のコンサルティングや、サイバー攻撃時のクライシスコミュニケーションの支援を含む、サイバーセキュリティ関連のPR活動をトータルでサポートします。
サイバーセキュリティサービス「マモレル」
この提携によって強化される新たなサービスの中心にあるのが、2025年1月から開始された「マモレル」というサイバーセキュリティサービスです。このサービスでは、企業やブランドの健康状態をチェックする「健全性チェック」から始まり、脆弱性診断、ペネトレーションテスト、侵害調査、脅威インテリジェンス、さらにはレッドチーム演習といった多彩なセキュリティサービスを展開しています。
本業務提携により、マテリアルデジタルは、自社の情報資産を収集し分析する継続的なサービスを強化し、より効果的なセキュリティ対策が可能となります。詳しくは、こちらのサービスサイトをご覧ください:
マモレルサービスサイト
両社の代表コメント
提携に関して、S2Wの代表であるソ・サンドク氏は、「マテリアルデジタル社との協業を通じて、S2Wのデータインテリジェンステクノロジーを日本市場で広く拡大できることに意義を感じています」とコメントしました。
一方、マテリアルグループの青﨑曹社長は、「S2Wから先進的なセキュリティソリューションが提供され、日本市場への展開を共にできることを光栄に思います。両社が持つ強みを生かし、日本のセキュリティ市場を発展させるために努力してまいります」と語っています。
セミナー開催のお知らせ
この新たな提携に関連して、オンラインセミナーが2025年5月29日14時から開催される予定です。このセミナーでは、日本におけるAPTグループやランサムウェアの動向、またサイバーセキュリティソリューションの活用法について紹介します。皆様の参加をお待ちしています。
会社情報
- - S2Wについて: S2Wは、ダークウェブに特化したAI言語モデルであるDarkBERTを開発し、数々のセキュリティ関連の賞を受賞しています。政府機関向けに高い技術を提供しており、国際的な評価も得ています。
- - マテリアルデジタルについて: マテリアルデジタルはデジタルマーケティングを中心に展開し、多様なPRサービスの提供に努めています。
この業務提携を契機に、両社は日本市場でのセキュリティ強化を目指し、さらなる連携とサービスの充実を図っていく考えです。