ティアフォーの人事制度改革
自動運転の実現に向けて急速に進化する株式会社ティアフォー(東京都品川区)では、2025年10月1日より新たなトータルリワード(報酬・評価・評価制度)を導入することを発表しました。この取り組みは、企業ビジョン「自動運転の民主化」を具現化するため、グローバルな人材を引き寄せ、その力を最大限に発揮してもらうことを目的としています。
発揮能力の定義による評価の強化
ティアフォーでは、各グレードにおける「発揮能力」を明確化し、個々の能力を評価するための基準を設けます。この「発揮能力」とは、個人が保有しているスキルのうち、実際に仕事に活かされている部分を指し、これを重視して評価を行います。この新しい評価制度では、成長するビジネス環境に対応し、昇進のチャンスが多段階に用意されているため、最大で給与が倍増する可能性もあるのです。
キャリアラダーの複線化と明確な分業体制
組織のフレームワークを見直し、マネジメントライン(Mライン)と専門職ライン(ICライン)を分けることで、より明確なキャリアパスを提供します。これにより、役割の分担が明確になり、業務の効率化と質の向上につながります。また、ICラインには高い専門性を求められる職種も設けられ、敬意をもって扱われることが期待されます。
市場に基づく給与の設計
ティアフォーでは、外資系企業を含む競合他社からの報酬水準を調査し、競争力のある給与レンジを設定します。同じグレードのMラインとICラインは同一の給与レンジとなり、優秀な専門職を集め育てる体制が強化されます。このような取り組みを通じて、ティアフォーは市場における競争力を高める狙いがあります。
副業制度の改定によるオープンソースの拡充
ティアフォーは、オープンソースの自動運転ソフトウェア「Autoware」の開発に注力しています。この度の人事制度に合わせ、Autowareに関連する副業を公式に認めることになりました。これにより、オープンソースのエコシステムを広げ、事業の成長を促進すると同時に、個々のキャリアの発展にも寄与することを目指しています。
ティアフォーの目指す未来
株式会社ティアフォーは、自動運転のビジョンを実現するために、常に革新を続けています。優れた技術力を生かしながら、持続可能性を重視した社会の実現に向かい、世界中のパートナーと協力して自動運転の可能性を広げていく意欲を持っています。ティアフォーの新たな制度改革は、その一環として人材に新しい風を吹き込む重要なステップであると言えるでしょう。
会社概要
社名: 株式会社ティアフォー
所在地: 東京都品川区
設立年月: 2015年12月
主な事業内容: 自動運転プラットフォーム開発、自動運転ウェブサービス、システム開発、教育事業
テクノロジーの進歩と人材の成長が融合するこの新たな環境の中で、ティアフォーは自動運転業界の最前線を走り続けることでしょう。