26卒内定者の意識調査結果
ALL DIFFERENT株式会社とラーニングイノベーション総合研究所が実施した最新の内定者意識調査では、2026年入社予定の内定者465人を対象に、働く目的や企業選びの理由、内定期間中の心境について詳しく分析されました。この結果、内定行動や考え方がどのように変化しているのか、また、彼らが抱える不安や期待について深く掘り下げていきます。
調査の背景
新卒採用市場は現在「売り手市場」が続いており、選考を受ける学生たちの選択肢や基準が多様化しています。企業側では少子化や充足率低下を背景に、選考プロセスの見直しや新たな採用施策の導入が求められています。このような環境下での内定者の心境や行動を明らかにすることは、企業にとっても非常に重要です。
調査結果の要点
1.
企業選びの理由
内定先企業を選んだ理由として、「業界・事業内容への興味」が55.5%で最も多く、「社風・人間関係の良さ」が53.5%と続きました。安定性や給与面についての重要性は乏しく、経験に基づいた関心が強いことが読み取れます。
2.
働く目的
働く理由に関して、最も多く挙げられたのは「お金を稼ぐため」で67.7%を占めましたが、前年よりも若干低下しました。一方で、「自己成長」や「やりたいことを見つける」という動機は昨年よりも高まり、特に「やりたいこと(生きがい)を見つけるため」は42.4%に達し、注目されます。
3.
心境の変化
入社に際しての心境を探った結果、73.5%の内定者が「不安」を抱えているという結果が示されました。しかし、52.3%は「嬉しさや楽しみ」を感じており、入社への期待も51.4%にのぼります。
4.
不安の内容
「自分の能力で仕事についていけるか」という不安が69.7%でトップとなり、多くの内定者が仕事に対する能力に自信を持てない様子が伺えます。
5.
期待すること
要望として最も多かったのは「いろいろなことを学び成長できる」で64.1%が期待を寄せています。新たな知識の習得や成長に対する願望が強く、企業がこの期待にどう応えるかが問われます。
6.
内定先企業での将来
74.0%が「できれば内定先企業で働き続けたい」と答え、長期に渡るキャリア形成を考えている姿勢が読み取れます。ただし、約10%が将来的に転職を希望しているとの結果も出ています。
総評
本調査を通じて、26卒の内定者が自分の将来に何を求め、どのように企業を選んでいるのかが鮮明になりました。経済的な安定は依然として重要視されていますが、自身の成長や「やりたいこと」を見つけることなど新たな価値観が反映されている点が特徴的です。企業は、内定者の不安を軽減するだけでなく、成長機会を提供することで、より良い環境を作り出す必要があるでしょう。今後、内定者が抱く期待に慎重に向き合い、成長につながる取り組みを推進していくことが求められます。
今後のアプローチ
内定者にとって、職場での安心感を得ることはキャリア形成において重要です。企業は、具体的な業務内容やキャリアパスの明示、社内交流の促進、また、入社後にメンター制度を導入することで、不安を解消するだけでなく、内定者が自信を持って業務に臨めるような支援体制を整える必要があります。このような取り組みが内定者の活躍を促進し、企業全体の成長にも寄与することでしょう。