2025年のWebブランド調査が示した結果
株式会社日経BPコンサルティングが実施した「Webブランド調査2025-秋冬」の結果が発表されました。今回の調査には3万人以上のネットユーザーが参加し、国内の500のWebサイトを対象に評価が行われました。この調査の目的は、Webサイトのブランド力を測定することで、企業や団体のブランドコミュニケーション戦略の成果を把握することです。
総合ランキングのトップはGoogle
総合ランキングで第1位に輝いたのは「Google」です。2023年の秋冬以来となる首位獲得です。第2位は「楽天市場」で、続いて第3位には「Amazon」が位置しています。特に「Google」は、Webブランド指数(WBI)が前回の99.6ポイントから5.8ポイント増加し、105.4ポイントとなりました。この成績は、サイトの使い勝手を測る「サイト・ユーザビリティ」と、サイトの信頼性を示す「サイト・ロイヤルティ」の評価が非常に高かったことによります。
企業サイト編ではローソンが首位
一般企業サイト編では、ローソンが首位を獲得しました。第2位には「珈琲所コメダ珈琲店」が入っており、続いて「ケンタッキーフライドチキン」と「マクドナルド公式サイト」が同率で第3位となっています。特にローソンは、スコアが全ての評価指標で上昇し、注目を集めました。特筆すべきは、「態度変容:企業活動」のスコアが70.7ポイントに達し、企業の取り組みへの理解や好感度の高さが伺えます。サイトのトップページには商品情報のみならず、サステナビリティや顧客の声を基にした取り組みへの導線も設けられており、これが高評価に繋がったと思われます。
スコアが上昇したサイト
今回の調査では、スコアが大きく上昇したサイトとして「MSN」「るるぶトラベル」「三菱電機CME」の3サイトが挙げられます。「MSN」は前回から16.4ポイント増の56.8ポイントに達し、大幅に順位を上げました。また「るるぶトラベル」は14.9ポイント増の60.8ポイントで、位置を大幅に上げる結果となりました。特に旅行計画に役立つ情報の提供に対する評価が高かったことが影響したと考えられます。
企業活動への理解と関心
「態度変容:企業活動」の評価において、最も高いスコアを持ったのは「トヨタ自動車公式企業サイト」です。次いで「パナソニック ホールディングス」が続き、3位にはJAF(日本自動車連盟)が入っています。これらのサイトは、企業理念やサステナビリティに関する情報発信を強化している傾向にあり、一般の生活者からの関心も高まっています。特にトヨタの経営方針やビジョンへの関心が大きいことが示されています。
調査の今後の展望
今回の調査を通じて、企業サイトのリニューアルが進み、情報発信や企業としてのビジョンの共有が強化されていることがうかがえます。一般生活者は企業の取り組みに対して高い関心を持っており、これからのサイト改善やブランド強化に役立てられる貴重なデータとなるでしょう。また、この結果は、企業や団体のWebにおけるブランドコミュニケーション戦略の改善にも寄与すると考えられます。
さいごに
「Webブランド調査2025」は編集やコンテンツ戦略の見直しへのきっかけを提供し、企業の成長に貢献するものとして、今後の業界の動向にも注目が集まります。ブランドの信頼性や親近感を高めるためには、どのような施策が必要なのか、この調査結果から学んでいきたいですね。