母の背中を追ってボートレーサーを目指す若き女性の挑戦
ドキュメンタリー番組「ドキュメンタリー7」の第31回が、兵庫県尼崎市出身の25歳女性ボートレーサー、登みひ果選手に焦点を当てます。本番組は、周囲の注目を浴びながらも、日常の中で貢献する人々にスポットライトを当てることを目指しています。今回は、母の背中を追い、ボートレーサーとして初優勝を目指す彼女の奮闘を追いかけます。
ボートレースは、男女が同じコースで競い合う”実力勝負の世界”。全体の約17%が女性選手となり、体重が軽い女性はスピードを出しやすいという点からも、多くの女性たちがこの過酷な世界を目指しています。しかし、時速約80キロで真剣勝負を繰り広げることは簡単なことではありません。登選手は、その厳しい環境の中でも、「男女平等に戦えるボートレース」を魅力に感じ、努力を続けています。デビューからわずか3年で約3000万円の賞金を獲得し、注目が集まっています。
ボートレーサーという職業は非常に危険を伴う職業であり、過去には悲しい事故も起こっています。しかし、登選手は母・みつよさんもボートレーサーであった影響を受け、この道を選択しました。みつよさんは1987年にデビューし、子どもを育てながら現役を貫いてきました。選手たちはレース期間中、外界との連絡が禁じられた宿舎で過ごさなければならず、みつよさんも子供の写真を見つめながらレースに臨んでいました。49歳まで活躍し生涯収入は2億2300万円に上る実績を持っています。
その母の姿を見て育った登選手は、自らもボートレーサーになる夢を抱きますが、苦難の道が待っていました。高校卒業後に行ったボートレーサー試験では、7回連続で不合格という厳しい現実に直面します。他の職業を考えつつも、ボートレーサーへの夢をあきらめず、8回目にしてようやく試験に合格。ついに彼女の憧れの道が開かれました。
現在、登選手は「地元・尼崎で初優勝を果たす」ことを目標に、日々ノートや実技の課題に向き合いながら練習に励んでいます。その姿勢に心を動かされる地元のファンも多く、応援の声が集まります。迎えた地元・尼崎でのレース。果たして、彼女の夢は実現するのでしょうか?
このドキュメンタリーは、2025年9月27日(土)午前11時から11時30分にテレビ大阪で放送される予定です。放送後はTVerでも視聴可能で、さらにYouTubeチャンネルでは過去の放送も配信されているので、気になる方はぜひチェックしてみてください。