森林づくり活動で実現する2050年ネット・ゼロ社会を目指して
日本の国土の約66%を占める森林は、CO2を吸収する重要な役割を担っています。そこで、林野庁は「森林×ACTチャレンジ2025」という新たな取り組みを開始しました。このプロジェクトは、企業や団体が行う森林づくり活動を通じて2050年のネット・ゼロ達成や生物多様性の保全を促進するものです。
1. 主な目的
近年、SDGs(持続可能な開発目標)やESG(環境・社会・ガバナンス)への関心が高まっており、多くの企業が森林整備に関わる活動を始めています。このような動きが国民運動へと広がる中で、民間セクターの力を生かした森林づくりは、非常に重要な役割を果たしています。林野庁はこの動きを一層強化するため、企業や団体からの革新的な取組を求めています。
2. 募集期間と内容
「森林×ACTチャレンジ2025」の応募は、令和7年4月21日から令和7年6月30日まで行われます。
募集は以下の2つの部門で行われます:
- - 森林づくり部門:造林や森林保育における企業からの取り組みを募集し、具体的なCO2吸収量や活動内容を報告してもらいます。
- - J-クレジット部門:企業が無効化した森林由来のJ-クレジットに関しても応募が可能で、これに伴うCO2吸収量及びその活用内容が求められます。
3. 参加資格
応募は法人、団体、個人、及び地方公共団体が対象。これにより、多様な立場からの取り組みを広く受け入れる体制となっています。
4. 応募方法
応募は、公式ウェブサイトにて事前に掲載される様式に必要事項を記入し、関連資料を添付して行います。詳しい手続きに関しては、特設ウェブページに記載のマニュアルを参照してください。
林野庁ウェブサイトへのリンク
5. 表彰内容
応募の審査は、応募内容に基づいて行われ、特に優れた取り組みには賞が授与されます。具体的には、以下の基準で選ばれます:
- - グランプリ(農林水産大臣賞):応募者の中から選ばれた1件
- - 優秀賞(林野庁長官賞):各部門から選出される上位10%の応募者
6. 結果の公表
受賞者は林野庁の公式サイトにて公表され、全ての参加者には「グリーンパートナー」として認知を得る機会があります。「グリーンパートナーマーク」を獲得し、取り組みのPRに役立てることができます。
7. 注意事項
応募にあたっては、虚偽の情報を記載すると応募が無効になる場合があります。また、実施要領や法令に反する場合も応募と表彰が取り消されることがありますので、注意が必要です。
8. まとめ
2050年のネット・ゼロ社会の実現には、森林づくり活動が欠かせません。企業や団体が力を合わせ、この取り組みを通じて持続可能で豊かな未来を共に創造していきましょう。応募をぜひご検討ください。