災害対応力向上を目指す2つのプログラム
災害の発生時において、最も重要となるのは正しい判断能力とその情報を確実に伝えるコミュニケーション力です。どんなに適切な意思決定がなされても、それが現場や住民に伝わらなければ、真の災害対応とは言えません。東京大学に併設された災害対策トレーニングセンター(DMTC)は、この2つの能力を強化するための実践的なプログラムを提供しています。
プログラムの内容
DMTCでは、特に中核となる2つのプログラムが用意されています。それは「EOC(災害対策本部運営トレーニング)」と「リスク・コミュニケーション・マネジメント」です。
EOC(災害対策本部運営トレーニング)
このプログラムでは、災害現場の指揮所である災害対策本部(EOC)の運営を実践形式で学ぶことができます。47種類の業務フレームワークを基に、初動から応急対応に至るまでの意思決定プロセスを実体験しながら習得します。参加者は複数の災害シナリオに基づいて情報を収集・分析し、最適な判断を下し、実際に行動に移す力を鍛えます。このプログラムは、以下の日程で開催されます。
- - 2026年 6月20日(土)
- - 2026年 8月18日(火)
- - 2026年 10月 3日(土)
- - 2026年 12月11日(金)
- - 2027年 2月21日(日)
各回の定員は20名(先着順)で、参加者は実践型の演習を通じて意思決定のスキルを高めていきます。
リスク・コミュニケーション・マネジメント
災害時においては、情報共有や合意形成が重要です。このプログラムでは、異なるステークホルダー間での情報伝達方や信頼構築を体系的に学びます。特に模擬記者会見を通して、緊急時のコミュニケーションスキルを養う内容となっています。開催日程は以下の通りです。
- - 2026年 5月25日(月)
- - 2026年 10月2日(金)
- - 2026年 12月25日(金)
このトレーニングを受けることで、現場で実践可能なコミュニケーションスキルが身に付きます。
受講のメリット
これらのプログラムは、単独で受講可能ですが、両方のプログラムを組み合わせることで、災害対応力をより効果的に向上させることができます。どちらか一方に特化することも可能ですが、災害対応には、意思決定とその伝達の両方が必須です。事前に正確な判断がなされたとしても、それが周囲に正確に伝わらなければ、状況は悪化してしまうからです。
両プログラムを通じて、参加者は「判断し、伝え、動かす力」を総合的に習得し、実際の災害現場で必要とされる人材を育成することを目的としています。
対象者と実施概要
このプログラムは、行政職員や企業の危機管理・BCP担当者、広報担当者、自主防災組織リーダーを対象としています。
実施場所は東京大学生産技術研究所。受講形式は、オンデマンド講義と実技研修の組み合わせです。
申込方法
詳細な日程やプログラムの申し込みは、DMTCの公式サイトから確認可能です。災害対策の知識を深めるこの貴重な機会を是非ご利用ください。