50代以上の女性をターゲットにした観光誘客プロジェクト
最近、福井県と50代からの女性向け雑誌『ハルメク』が連携し、新たな観光誘客プロジェクトを発表しました。2025年の開始を目指して、地元の魅力をしっかりと発信するこの取り組みは、50代以上の女性をターゲットにした、まさに新しい型の観光プロモーションです。
読者参加型の新提案
このプロジェクトの特徴は、福井県在住の『ハルメク』読者が観光の「案内人」として参加することです。彼女たちが選んだおすすめスポットを雑誌や動画を通じて紹介し、同世代のリアルな声を届けることで、全国約47万人の読者の共感を得ることを目指しています。このように、「見る×読む×旅する」といった体験を一体化させることで、読者が「行ってみたい」と思えるような魅力を引き出すとのことです。
編集長の山岡朝子氏は、実際に福井を訪れ、独自の視点を持つ読者と共にその地域を巡り、伝えるというスタイルを取っています。その体験を雑誌やWEBに掲載し、読者の共感を生み出すことが狙いです。
新幹線延伸によるアクセス向上
2024年春には北陸新幹線が延伸され、福井県に対するアクセスが大幅に向上することが期待されています。そのため、旅行意欲の高いシニア世代の誘客が見込まれています。福井県の観光来訪者の約半数が50代以上というデータを受け、ハルメクグループは2024年から福井県との連携を本格化。昨年は「福井県が好きになる講座」という共同企画でも読者を中心に320名が参加し、高い満足度を得ることに成功しました。この実績をもとに、2025年にはより進化した形でのプロジェクト実施を計画しています。
実際の旅行ツアーも企画
読者が選んだおすすめスポットを特集記事として誌面に掲載したり、取材の様子をドキュメンタリー動画としてWEBサイトやYouTubeで配信する取り組みも行っています。誌面では伝えきれない魅力を映像で補完し、実際に訪れるオリジナル旅行ツアーも企画される予定です。このように、読者が共感し、実際に行動を起こすきっかけを作り出すことがこのプロジェクトの狙いなのです。
特別対談も実施
プロジェクトの始動に際し、福井県の杉本達治知事と『ハルメク』編集長の特別対談も行われました。旅先としての福井県の魅力や、ハルメク読者との親和性、シニア女性の観光誘客の可能性について幅広く語り合いました。これにより、福井県の自然や観光地の豊かさを再確認し、今後の展望についても明るい光が差し込んでいます。
いよいよ始まる新しい観光の形
このプロジェクトは、福井県だけでなく、将来的には他の自治体との連携拡大も視野に入れています。読者視点に基づいた観光プロモーションを全国に広げることで、50代以上の女性たちに新たな旅の楽しみを提供していくという目標があります。
福井県の魅力をいち早く体験したい方は、ぜひこのプロジェクトの動向を注目してみてください。2025年からの新たな観光の形がどのように展開されていくのか、期待が高まります。