初心者フレンドリーなRPAツール「マクロマン」の進化
コクー株式会社の無料RPAツール「マクロマン(R)」が1月16日に新たなバージョン5.1を公開しました。これにより、特に初心者ユーザーでもより操作しやすく、直感的に利用できる環境が整いました。今回はこの新バージョンの特徴と機能向上について詳しくご紹介します。
主な改善内容
1. 録画機能の向上
新しい「マクロマン ver5.1」では、録画機能(UIレコーダー)の操作性が大幅に改善されました。この機能は、実際の作業を録画し、そのプロセスを自動的にスクリプトとして作成するもので、特にマウス操作を通じて簡単にUI要素を取得し、実行できるようになっています。
- - マウス操作のシンプル化:マウスのクリックだけで操作を記録。これにより、ユーザーはあまり難しい操作を覚えなくても自然に機能を活用できるようになりました。
- - 改善されたアクション分割:選択したアクションは専用のコマンドに分けられるようになり、後から内容を把握しやすくなっています。
- - ブラウザ操作への対応:一部のブラウザでの操作も行えるようになったため、幅広い環境での利用が可能になりました。
2. コマンド編集の改善
コマンド編集画面もリニューアルされました。
- - 日本語化対応:一部の項目名が日本語になり、あらゆる人にとって理解しやすくなっています。
- - 削除ボタンの配置:不要な列や記入内容を簡単に削除できるボタンを設置し、操作がさらに快適になりました。
- - 画面サイズの柔軟性:ウィンドウの横幅を変更することで、編集画面内の入力欄も自動で調整されるようになっています。
3. その他の機能改善
- - Outlookコマンドの強化:メール検索のフィルタ機能が付き、メールの本文を変数として格納できるように。
- - 日付計算コマンドの視覚化:日付の出力をイメージしやすくなり、管理がしやすくなります。
- - WEBAPIコマンドの範囲拡大:より多くの項目に対応できるようになり、利用の幅が広がっています。
4. テンプレートとサポート機能
新ホーム画面では、サンプルスクリプトや録画機能を活用しやすい設計に変更されました。さらに、助けが必要な時は、AIチャットで操作方法を確認できる機能が近日中に実装される予定です。
「マクロマン」の立ち位置
「マクロマン」は、無料で利用できる国産のRPAツールとして注目を集めています。2018年の公開以来、利用者は著しく増加し、2024年のデータでは中小企業向けのRPA市場で18%のシェアを獲得しています。
このツールは、一般企業だけでなく、地方自治体や医療機関、学校など、多岐にわたる分野での活用が進んでおり、特に地方の中小企業においては、導入コストが抑えられることで多くの支持を得ています。
今後の展望
コクー株式会社は、今後も「マクロマン」の機能改善や新たな提案を通じて、より使いやすいRPAツールを提供し、社会全体のDX推進に貢献することを目指しています。「人とロボットが共生する社会」を実現するための新しい取り組みに期待が寄せられています。
詳しい情報やダウンロードは、
マクロマンの公式サイトをご覧ください。