児玉雨子の新作『目立った傷や汚れなし』が10月24日に登場!
人気作詞家であり小説家としても知られる児玉雨子さんが、新たな小説『目立った傷や汚れなし』を2025年10月24日に刊行します。本作は、名作『##NAME##』のリリースから約2年ぶりとなる待望の作品で、転売社会に生きる女性たちの葛藤を描いたノンストップストーリーです。
ノンストップ転売ストーリーの魅力
この作品では、主人公の翠(すい)が、夫の無職をきっかけにフリマアプリ「メチャカイ」で小金を稼ぎ始める様子が描かれています。ある日、彼女はドン・キホーテで出会った女性たちの「せどりサークル」に参加します。仲間たちと共に商品価値を見極める快楽にどっぷりと浸かっていく翠ですが、その一方で、浪費が続く夫・拓実(たくみ)との関係に葛藤を抱えていくのです。
「グラフの波形バッキバキ。いい商品選びましたね」とのセリフからもわかるように、転売に対する情熱はただの副収入にとどまらず、翠の生活全体を取り巻く複雑な人間ドラマを紡ぎ出します。著者が描くのは、資本主義に翻弄されながらも、自己を求め続ける女性たちの姿です。
児玉雨子の多才な活動
児玉雨子さんは、多才な作詞家としても知られています。「ハロー!プロジェクト」や「アイドルタイムプリパラ」、「あんさんぶるスターズ!!」、「ポケモンデー2025記念アニメ」といった数々の話題作での作詞を通じて、その名は広まりました。さらに、広告業界でも大きな注目を集めており、KANEBO新作ルージュのコピーや『宣伝会議』の特集にも名を連ねています。
著者の幅広い活動は、『目立った傷や汚れなし』にも色濃く映し出されています。この作品は、現代の消費文化の中で深く根付いた葛藤を描き、社会の光と影をつぶさに捉えた傑作です。
書店員の熱い推薦の声
全国の書店員たちからも熱い推薦の声が寄せられています。たとえば、紀伊國屋書店の宗岡敦子さんは「私たちの生活に密接した風刺小説」と評し、物語がもたらす寂しさを共鳴させています。また、TSUTAYAの渡部知華さんは「ヒリヒリとした物語」とその緊張感に驚嘆しています。
他にも、読者からは「物語の中から『私を助けて』との声が聞こえる」との感想が寄せられ、共感を呼ぶ作品であることが際立っています。
刊行記念キャンペーンとイベント情報
『目立った傷や汚れなし』の刊行を記念して、芳林堂書店高田馬場店では特製の「お宛名入りサイン本キャンペーン」を開催中です。このキャンペーンに申し込むと、必ずサイン本が手に入るという嬉しい企画。興味のある方はぜひこのチャンスをお見逃しなく!
さらに、2025年11月と12月には横浜と東京都内で刊行記念イベントも予定されています。詳細は河出書房新社の公式サイトやSNSで随時発表されるとのことなので、こまめにチェックしておくのが良いでしょう。
児玉雨子のプロフィール
児玉雨子(こだま・あめこ)さんは、明治大学大学院文学研究科を修了した後、作詞家としてアイドルや声優、テレビアニメ主題歌の作詞を手がけ、そして小説家としても著作を数多く発表しています。彼女の作品には幅広い視点から現代社会を描く力があります。
書誌情報
- - 書名:目立った傷や汚れなし
- - 著者:児玉雨子
- - 仕様:四六判/仮フランス装/160頁
- - 発売日:2025年10月24日
- - 定価:1,870円(本体1,700円)
- - ISBN:978-4-309-03237-5
- - 装丁:川名潤
新たな物語が動き出すこの瞬間に、ぜひ触れてみてください。