bemyfriendsがDreamus Companyを買収
グローバルファンダムビジネスソリューション「b.stage」を運営するbemyfriends(ビーマイフレンズ)が、韓国の大手企業SK Squareの子会社であるDreamus Companyを買収することを正式に発表しました。この買収は、bemyfriendsがファンダムプラットフォームから音源ストリーミング、音楽流通、公演インフラまで、その事業の幅を広げるための重要な一歩となります。
音楽プラットフォームの統合
特に注目すべきは、Dreamus Companyが持つ音源ストリーミングプラットフォーム「FLO」と、bemyfriendsの「b.stage」が統合されることです。この統合によって、ファンダムコミュニケーション、コマース、ライブの融合が進むことで、音源の視聴を超えたまったく新しい音楽プラットフォームが誕生することが期待されています。
2022年のb.stageのグローバルサービスの開始以来、bemyfriendsはK-POP、eスポーツ、ミュージカル、さまざまなコンテンツにおいて300を超えるファンプラットフォームを築き、ファンダムビジネス市場をけん引してきました。この2年間で前年比3倍以上の成長を遂げ、2023年9月には損益分岐点(BEP)を突破し、収益性のあるモデルであることを実証しました。
投資とパートナーシップの強化
今回の買収は、bemyfriendsの成長性と市場拡張性を基盤に進められたものであり、これに先駆けて三菱地所CVC「BRICKS FUND TOKYO」からの戦略的投資や、Goodwater Capitalからの210億ウォンに及ぶ投資を受けています。また、Midas Private Equityとの戦略的パートナーシップを結び、Dreamus Companyの買収を後押しする形となっています。このように、bemyfriendsに対する韓国国内外の投資家の評価が高まっていることがわかります。
ファンダムビジネスバリューチェーンの完成
bemyfriendsは、音源ストリーミング、音楽流通、ファンプラットフォーム、メンバーシップ・コマースの運営、ライブコミュニケーション、公演インフラといった音楽及び関連産業の全領域をカバーするファンダムビジネスのエコシステムを完成させることになります。具体的には、Dreamus Companyが持つ音楽流通、制作、公演インフラを活用し、シナジーを強化する計画です。また、b.stageの利用者には、ファンとアーティストの間での1対1コミュニケーション、コミュニティ形成、メンバーシップ、商品コマースといった機能が提供され、音源視聴からファンとのコミュニケーション、商品購入、チケットの予約までを一つの場所で実施できる革新的なサービスが生まれる見通しです。
グローバル展開への期待
bemyfriendsは長期的にはグローバルファンダムビジネス市場のリーダーとしての地位を目指しており、すでに230カ国以上でb.stageを通じたファンのコミュニケーションを実現しています。FLOとの協力によって、音楽市場でもグローバルに展開できる可能性が高まっています。
代表のソ・ウソク氏は「bemyfriendsはすべてのIPが持続可能なビジネスを築けるよう支援することを使命としている。Dreamus Companyの買収は音楽産業にもこのビジョンを拡大し、新たなパラダイムを構築するものだ」と述べ、両社の統合がファンとアーティストの関係を変革し、前例のない音楽ファンダム体験を提供することに期待感を表明しました。
さらにbemyfriendsは、ネットフリックスで歴代1位の興行を記録した「KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ」の公式ファンコミュニティを形成し、コンテンツIPビジネスへの展開も進めています。これからも新しいアイディアとイノベーションによって、より多くのIPがグローバルに成長できるよう努めていく予定です。