沖縄で次世代DTMクリエイターが輝いた瞬間
2025年10月5日、沖縄県立博物館・美術館で「第2回中高生DTM作曲コンテスト沖縄」の決勝大会が開催されました。このイベントは、沖縄の若者たちがデジタル音楽制作のスキルを競い合う場として、DTM(デスクトップミュージック)を楽しむ機会を提供しています。
DTMとは?
DTMは、デジタルツールを使用した音楽制作の形態を指します。パソコンやスマートフォンを駆使して、音楽を創り出すことができるこの手法は、今や多くのクリエイターにとって必須のスキルとなっています。
沖縄発の「DTMオキナワ」は、今年設立され、地元の若者に向けて音楽の可能性を広げる活動を行っています。主宰の安田陽さんと、宮古島出身のアーティスト下地イサムさんが中心となり、地域の若手ミュージシャンと連携しながら創造的な環境を作り出しています。
コンテストの概要
今年のイベントには、沖縄本島を含む宮古島や石垣島から35名の中高生が参加。応募曲は合計78曲という盛況ぶりでした。9月には、沖縄で活躍するアーティストたちによる審査が行われ、厳選された10曲が決勝へと進出しました。
決勝大会では、審査員たちによる最終審査とオーディエンスの投票が行われ、以下の受賞者が決定しました。
- - グランプリ: 昭和薬科大学附属高等学校 1年生 米須 悠真「アレストコール」
- - 準グランプリ: 八重山商工高等学校 2年生 増田 大地「低温動物」
- - 沖縄環境保全研究所(KHK)賞: 普天間高校 1年生 赤嶺 輝「キャプチャ」, 開邦高校 3年生 山川 琉斗「夕時雨」
- - 審査員特別賞: 古堅中学校 3年生 東恩納 凪叶「Xeno 6」, 首里高校 2年生 友利 美結海「プラネット」
- - オーディエンス賞: 浦添工業高校 3年生 上原 一汰「DayTimeDream」
この日は、玉城デニー沖縄県知事も会場に訪れ、未来の音楽シーンを担う若者たちの活躍を見守りました。
受賞者への賞品
グランプリには、アマゾンギフトカード10万円分が授与されます。また他の入賞者にもギフトカードが贈られ、さらに沖縄の地域企業とのコラボレーションによる楽曲制作の権利も副賞として用意されています。これにより、受賞者たちは実際の音楽制作の可能性を広げる機会を得ることができます。
未来に向けての取り組み
沖縄では、伝統文化の発展が盛んですが、DTMのスキルを持つ若者の育成はまだこれからという側面があります。DTMオキナワは、次世代のクリエイターを支えるため、来年度もコンテストの開催を計画しています。加えて、今回の決勝大会ではDTM入門者向けのワークショップも実施され、約50名が参加し、地域全体のDTMの普及を目指しています。
協賛と後援
このコンテストには多くの協賛企業が参画しており、地域の音楽振興に寄与しています。また、沖縄県をはじめとしてメディアも後援しており、地域全体でこのイベントを支えています。
お問い合わせ
詳細な情報や次回のコンテストについては、DTMオキナワの公式ウェブサイトを参照してください。音楽の情熱を持つ若者たちが集まるこの場から、新たな才能が誕生することを期待しています。
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