養殖業界に革新をもたらす『フィッシュテックNFT25』
zoeitis(ゾエティス・ジャパン株式会社)は、渋谷に本社を置く動物用医薬品のリーディングカンパニーであり、最新の養殖魚向け自動連続注射器『フィッシュテック NFT25』(以下、NFT25)を新たに発表しました。この製品は、ブリやその他の養殖魚に対し、自動的にワクチンを連続投与できるという画期的な医療機器です。これはノルウェーのPHARMAQ Fishteq社の製品で、2025年には国内での製造販売が承認されました。
 20年以上の実績
NFT25は、ヨーロッパや北米、南アメリカ、アジア諸国で広く使用されています。特にサーモン、ニジマス、タイセイヨウダラなど多様な魚種に対応しており、地域に応じて積極的に利用されてきました。このように、NFT25は世界中で20年以上の実績を誇る製品です。
 課題解決への期待
近年の養殖業界では、魚へのワクチン投与が普及しているものの、人手不足や業務上の安全性確保が大きな課題となっています。従来は、ワクチンを1尾ずつ手作業で投与する必要があり、作業者の負担が重く、また誤注射による危険も伴っていました。NFT25はそのような問題を解決するために設計されており、作業者の負担を軽減し、安全にワクチンを提供することを目指しています。
 コンパクトで耐久性ある設計
NFT25は、陸上でも海上でも使用可能なコンパクトなデザインが特徴です。重さはわずか350kgで、取り扱いが容易であり、船上への設置も可能です。これにより、現場での利用もスムーズに行えます。
 スマートなワクチン投与
本製品にはカメラが内蔵されており、魚を1尾ずつ撮影します。その画像をもとに、コンピューターが魚の体長を計測し、注射針の位置や深さを自動的に調整する仕組みです。これにより、正確かつ効率的にワクチンを投与できます。また、NFT25は、異なる種類の水性・油性ワクチンを同時に最大2種類まで投与可能です。ワクチン投与後は、魚のサイズによって大、中、小、規格外に選別される設計です。
 製品情報
- - 製品名: フィッシュテックNFT25
 - - 対象魚: 体長120〜250mmの魚
 - - 投与部位: 腹腔内
 - - 投与量: 0.025mL、0.05mLまたは0.1mL
 - - サイズと重量: 1272 mm × 2360 mm × 1860 mm、350 kg
 
このように、NFT25は養殖業界の発展に大きく貢献することが期待されています。作業者がより安全に、効率よく業務を行える環境を提供することで、豊かな海の未来を支えています。
 連絡先
購入や詳細についての問い合わせは、ゾエティス・ジャパン株式会社まで。
 会社概要
ゾエティスは、動物用医薬品やワクチン、診断検査を中心に研究開発、製造、販売を行っており、アニマルヘルスの分野で世界的なリーダーです。その技術力は、遺伝子検査やバイオデバイス、さまざまなサービスの提供にも及び、動物の健康を守るために貢献しています。