テオリアと静岡・長泉町の共同モデル事業で認知症対策の新時代へ
近年、認知症は深刻な社会的課題として浮上しており、特に高齢化が進む日本ではその影響が顕著です。そんな中、テオリア・テクノロジーズ株式会社と静岡県長泉町が新たな一歩を踏み出しました。これまでの認知症対策から一歩進み、官民共同によるモデル事業の契約を結びました。
共同プロジェクトの背景と目的
今回のプロジェクトは、テオリアが提唱する「認知症に向き合う私たち一人ひとりが今この瞬間を自分らしく生きられる世界をつくる」という理念を実現するための第一弾となります。長泉町が掲げる「いきいきとした暮らしを支える優しいながいずみ」と、テオリアの目指す「認知症の新しいパラダイムシフト」が見事に結びつく形で、このプロジェクトは誕生しました。
長泉町は『子育ての町』として知られていますが、近年は高齢者福祉に焦点を当て、健康寿命の延伸に力を入れています。実際、町では様々な施策が展開されているものの、高齢者の不安と子育て世代の介護への懸念もあり、より包括的なサポートが求められていました。この共同モデル事業は、認知症のリスク低減から共生までを重視し、地域全体で支え合うコミュニティを目指します。
実証の内容と展望
プロジェクトは2025年10月から2027年9月の2年間、静岡県長泉町全域で進められる予定です。具体的には、町のニーズに合ったプログラムの構築・実施・検証を行います。また、認知症の施策に関する研究やキーパーソンへのヒアリングも行い、居場所の不足に対する解決策を模索します。これらの取り組みは地元の高齢者やその家族、そして地域全体の福祉向上に寄与することが期待されています。
さらに、プロジェクトの一環として、以下のような体験会も企画されています。これらのイベントは、高齢者が自らの認知機能を理解し、もっと健康的なライフスタイルを送るための支援となることを目指しています。
- - 脳のクセがわかる『MNTI』体験会(2月25日)
- - 脳トレゲーム『ブレワク』体験会(3月4日)
- - おしゃべりAI『ハグまる』を使った健康管理(3月11日)
- - 自宅でできる認知機能チェックツール体験会(3月25日)
代表者たちの思い
長泉町の池田修町長は、認知症を持つ人々が尊厳を保ちながら生きられる共生社会の構築が必要であると述べています。これまでの施策では予防に偏りがちだったため、地域全体で支え合う体制を整えることが重要だと強調しています。
一方、テオリアの坂田耕平CEOは、認知症を取り巻くサービスや情報の分断を解消し、包括的な支援ができるモデルを確立することの重要性を強調しています。現役世代のリスク低減から、認知症を抱える高齢者への共生支援まで、一貫して地域がサポートする体制を築くことを目指しています。
未来へ向けて
このプロジェクトが成功すれば、長泉町は新たなモデルとして全国に認知症対策のスタンダードを普及させることができるでしょう。テオリアと長泉町の取り組みが、全国の自治体にとっての手本となり、地域福祉がさらに発展することを期待しています。すべての人が安心して自分らしく生きていける社会の実現に、今後の進展に目が離せません。