最新のゲノム技術で短期間にイネ新品種を開発へ挑戦

福井県立大学とアグリシーズが手掛けるイネ新品種開発



福井県立大学と株式会社アグリシーズは、新たなイネの品種開発に乗り出すことになりました。このプロジェクトは、全ゲノム情報を的確に活用した迅速な育種方法を導入し、「とねのめぐみ」と「ほうじょうのめぐみ」といった既存品種を基盤とするものです。目的は、病害耐性および高温環境への適応力を強化した新たなイネの品種を短期間で実用化することです。

育種の革新


一般的に、新しいイネ品種の育成には7〜8年、また実用化には10年前後を要しますが、本プロジェクトではわずか4年での品種登録申請を目指しています。この目標に向け、特に高温耐性やいもち病、縞葉枯病への抵抗性を迅速に強化する方針です。従来の育種方法に比べ、大幅に育成期間を短縮し、現場からの要望に応えることを目指しています。

産学連携の大きな意義


ゲノム情報を用いた高速育種自体は新しい試みではありませんが、産学連携の枠組みで具体的な品種改良に取り組む点が、このプロジェクトの特筆すべき特徴です。福井県立大学は、研究を実用化し社会に貢献することを目指しており、アグリシーズも生産現場のニーズを具体的な育種方針に落とし込むことが狙いです。相互に強みを活かしていくことで、実用性の高い新品種の開発を進めることが期待されています。

地域と共に進む未来


このプロジェクトは、福井県立大学の三浦孝太郎教授が推進役を担っています。三浦教授は、「イネの品種育成期間を大きく短縮する挑戦です。既存の優れた品種を基に、必要な特徴を的確に組み合わせることで、従来の開発プロセスを飛躍的に進めていきます。この取り組みは、福井県立大学が蓄積してきたノウハウを活かし、地域の農業に寄与していくためのものです」と語ります。

移植・直播対応の新しい品種


プロジェクトの基盤となる「とねのめぐみ」と「ほうじょうのめぐみ」は、それぞれ独自の特性を持ち、味や収量などの面で優れた性能を誇ります。「とねのめぐみ」はコシヒカリより10%以上多収の可能性があり、食味も抜群で、冷めても硬くならない特徴を持っています。一方、「ほうじょうのめぐみ」はあきたこまちよりも15%以上多収が期待でき、耐暑性や耐倒伏性に優れています。

お問い合わせ先


このイネ新品種開発に関する詳細や質問については、以下の連絡先までお問い合わせください。
  • - 福井県立大学 地域共創部 共創・研究支援課
TEL:0776-61-6000(代)
Mail:[email protected]

  • - 株式会社アグリシーズ 広報担当
TEL:090-4565-3312
Mail:[email protected]

このプロジェクトは、地域に根ざした研究と企業の強力な連携により、イネ育種の新しい未来を切り拓く挑戦です。

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