顧客戦略の新たな潮流を探るHOTERESセミナー
2024年12月4日、大分県別府市で「地方の活性化」をテーマにしたHOTERESセミナーが開催されました。このセミナーには、株式会社イー・エージェンシーの代表取締役である甲斐真樹氏が登壇し、宿泊業界の顧客戦略について重要な示唆を与える内容を話しました。
セミナーの背景
月刊HOTERESは地方の観光地でリアルなセミナーを展開しており、今回はその最終回として別府市にて開催されました。別府市は、国内でも有数の温泉地であり、観光業の未来を探る意味でも適した場所となっています。今回のセミナーでは、観光分野の専門家たちが集まり、講演やパネルディスカッションを通じて地域の活性化に向けた知見を共有しました。
甲斐真樹氏の講演内容
甲斐氏は、2021年のインターネット通販業界の変化を引き合いに出し、宿泊業界が注目すべき点を指摘しました。最近、ネットショッピングの利用者数が頭打ちとなり、多くの企業が選別の段階に入った中で、成功を収めた企業には「熱量の高いファン」が存在することが共通していると説明しました。この考え方は、宿泊業界にも当てはまるとし、ファンの構築が今後の成功に不可欠であることを強調しました。
データ活用によるファンダムの構築
講演の中で甲斐氏は、デジタルテクノロジーを活用した顧客戦略の重要性も解説しました。特に「行動」と「購買」のデータを掛け合わせてファンをつくることが可能になると、そのための自社開発のCRMツール「Direct Engine(ダイレクトエンジン)」についても触れています。このツールは、ホテル業界専用に設計されており、顧客との接点を強化し、ファンを増やす支援を行います。
セミナー動画のご案内
今回のセミナーの内容は、動画として無料公開されています。興味のある方はぜひ、この貴重な機会を利用して視聴してみてください。以下のリンクからアクセス可能です。
セミナーボランティア動画を見る
まとめ
HOTERESセミナーは、地域の観光業の未来を考える上で多くの示唆をもたらす有意義な機会となりました。宿泊業界の新しい潮流として、顧客データの活用やファンダムの構築が鍵となることが再確認され、今後の取り組みへの期待が高まります。地域の活性化とともに、ホテル業界が革新を続けていくことが求められています。