東京電機大の授賞式
2025-02-17 14:47:10

東京電機大学が選出した優れた学生と教員の業績を称える授賞式

東京電機大学が選ぶ次世代の才能たち



2024年2月15日、東京電機大学の千住キャンパス内にある「カシオホール」で、令和6年度の学校法人東京電機大学学術振興基金「丹羽保次郎記念論文賞」および「教育奨励賞」の授賞式が開催されました。この受賞式では、優れた業績を収めた学生と教員が表彰され、その功績が称賛されました。

丹羽保次郎記念論文賞の概要



この賞は、東京電機大学の初代学長である故丹羽保次郎博士の功績を記念し、1977年に設立されました。電子通信工学や情報工学、電気工学などの分野で優れた論文を発表した大学院生を対象にし、これまでに100人以上の受賞者がいます。今年度は、応募論文の中から3篇が選出されました。

受賞論文の紹介



1. 長田 将(Apple Japan合同会社)
- 論文タイトル: A Fractional-N Ring PLL Using Harmonic-Mixer-Based Dual Feedback and Split-Feedback Frequency Division with Phase-Domain Filtering
- 掲載誌: IEEE Journal of Solid-State Circuits
- 受賞理由: 本論文は、安定性を保ちながら雑音低減を可能とする位相同期回路を提案しており、学術的にも産業的にも大きな影響が期待されます。

2. 前 匡鴻(東京大学大学院工学系研究科)
- 論文タイトル: Multi-Axis Resonant Filter Design using Frequency Response Data applied to Industrial Scan Stage
- 掲載誌: IEEE/ASME Transactions on Mechatronics
- 受賞理由: 企業との共同研究を行い、数理最適化を駆使して高性能なスキャンステージの制御を実現しました。

3. 川原 啓輔(横浜国立大学)
- 論文タイトル: High-speed, low-voltage, low-bit-energy silicon photonic crystal slow-light modulator with impedance-engineered distributed electrodes
- 掲載誌: Optica
- 受賞理由: 省電力かつ高性能な光変調器の提案が、複数の国際会議で高く評価されています。

教育奨励賞の概要



教育奨励賞は、独創的かつ成果を上げた教育活動や研究成果を評価するためのもので、今年度は4件が受賞しました。

受賞業績の紹介



1. TDU International Workshop(宍戸 真教授、堀田 宜之課長、梁瀬 俊)
- 受賞理由: 海外の学生と日本の学生が共同でものづくりを行うことで、異文化交流を促進する独創的なプログラムが評価されました。

2. 講義のフルデジタル化と反転授業による学生の言語能力の向上(松谷 巌准教授、井上 貴浩教授、小平 和仙講師)
- 受賞理由: フルデジタル化した講義スタイルと反転授業により、学生の日本語能力と論理的思考力の向上に寄与した取り組みが評価されました。

3. 英語にコンプレックスを持つ工学専門教員が行う理工系英語教育の実践(本橋 光也教授)
- 受賞理由: グローバル化の中で、自信を持てない学生を対象にした実践的な英語教育が認められました。

4. プラスティコバトル(伊藤 潤准教授)
- 受賞理由: デザイン工学科の授業で新たな学びのスタイルを導入し、プレゼンテーション能力を養う試みが高く評価されました。

まとめ



この授賞式を通じて、東京電機大学の優れた学生と教員たちの業績が再確認され、今後の研究と教育の発展が期待されます。これからも多くの才能が育まれることを願い、地域社会との繋がりを大切にした教育機関としての取り組みを応援していきたいと思います。


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