BankVision2.0の新戦略
2025-05-30 12:10:26

BIPROGYが進めるBankVision2.0による金融機関のBCPとサイバーセキュリティー強化

BIPROGYが進める「BankVision2.0」



金融業界は、急速に進化する技術環境や多様なリスクにさらされています。その中で、BIPROGYはオープン勘定系システム「BankVision」の価値をさらに高めるために、新たな取り組み「BankVision2.0」を始めました。これは、2026年までに展開される予定で、BCP(事業継続計画)やサイバーセキュリティー対策を強化し、金融機関の持続可能な運営をサポートします。

BCP対策の高度化



まず注目すべきはBCP対策の高度化です。金融機関は常に自然災害やシステム障害といった不測の事態に備える必要があります。「BankVision」では、既に金融情報システムセンター(FISC)の安全基準に基づいたバックアップ環境を提供していますが、今後はさらにそのレベルを引き上げ、クラウド環境を利用した東西リージョン間の環境自動切替技術を実装します。

この技術により、データの完全同期が実現し、有事の際にはデータ消失を回避。また、システム環境は自動で切り替わるため、手動オペレーションが不要になります。これにより、業務継続が可能な体制を整え、金融機関のサービス中断時間を最小限に抑えることが期待されています。さらには、切り戻しも容易に行えるよう、両環境が縮退なく稼働できる状態を確保しています。

サイバーセキュリティー対策の強化



次に注目すべきは、サイバーセキュリティーの強化です。昨今の金融業界では、サイバー攻撃や金融犯罪の脅威が増大しており、特に量子コンピューター技術の進化に伴って新たな脅威も浮上しています。これに対応するため、BIPROGYは「BankVision」の利用企業と共に、最高水準のセキュリティを目指す「BankVision-CSIRT Partnership」を設立しました。これは情報セキュリティに関する情報交換や共同検討、対策の実行を目的とした活動です。

このパートナーシップでは、サイバーセキュリティー対策の共通化や金融庁のガイドラインに基づく対応、経営層を対象とした勉強会の開催が計画されています。さらに、新たな脅威や脆弱性に関する情報収集と対策討議も行われる予定です。

「BankVision2.0」がもたらす価値



「BankVision」は、2007年の運用開始以来、インフラ基盤の仮想化やAPI連携を含む多くの戦略的取り組みを進めてきました。「BankVision2.0」はその延長線上にあり、BCP、サイバーセキュリティーだけでなく、外部との連携を推進するAPIサービスの提供や、生成AIを活用した開発負荷の軽減といった取り組みも視野に入れています。

これにより、金融機関は業務運営の効率化や安全性の向上を図ることができるのです。BIPROGYは引き続き、金融業界の課題の解決や情報技術および経営戦略の実現をサポートし、トラステッドパートナーとしての役割を果たすことを目指しています。

まとめ



「BankVision2.0」は、金融機関が将来のリスクに対処しつつ、持続可能な運営を実現するための新しいステージです。BCPやサイバーセキュリティーの強化により、金融業界の安心・安全が再確認されることでしょう。BIPROGYのこれからの挑戦から目が離せません。


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