いちやま健幸プロジェクト
2025-10-03 15:03:08

スーパーマーケットによる高齢者の健康促進プロジェクトが国際誌に掲載

スーパーマーケットと健康な食生活の新たな取り組み



株式会社いちやまマートが、東京都健康長寿医療センター研究所と共同で実施する「いちやま健幸プロジェクト」が注目を集めています。このプロジェクトは、地域社会の高齢者を対象に健康的な食生活を推進するもので、先日、国際医学雑誌「BMJ Open誌」にその研究論文が掲載されました。ここでは、プロジェクトの背景や狙い、活動内容について詳しくお伝えします。

共同研究の背景と目的



日本は急速に高齢化が進んでおり、高齢者の健康維持が重要な課題となっています。特に「フレイル」と呼ばれる、加齢に伴う心身の衰えを予防する対策が急務です。高齢者の食習慣はフレイル予防に寄与するとされ、多様な食品を摂取することが推奨されています。しかし、どのように高齢者が食品摂取の多様性を向上させるかの具体的な方法はまだ明確ではありません。

そのため、私たちはスーパーマーケット、特に「いちやまマート」に着目しました。身近な存在であるスーパーマーケットが、どのように地域住民の食生活行動に影響を与えられるかを探ることが、本研究の基本的な目的です。

研究の内容



本研究は、山梨と長野に広がるいちやまマートの15店舗を対象にしたクラスター非ランダム化並行群間比較試験として設計されました。介入群として7店舗、対照群として8店舗を設定し、介入群では健康促進プログラムを通じて多様な食品の摂取を促進します。

健康促進プログラムの特徴


  • - 情報提供: 顧客ヒアリングを通じて、食品多様性の重要性を伝えるメッセージを作成し、ポスターやSNSで発信します。
  • - 教育機会: 定期的に開催される講演会や相談会などを通じて、「フレイル予防」や「栄養」に関する知識を広めます。
  • - サポート環境: 行動経済学の概念を用いて、店内環境の工夫やSNSでのコミュニケーションを促進します。

評価方法



dietary variety score (DVS) に基づき、10種類の食品群の摂取状況を評価するデータを、研究開始時とその後1年、2年、3年にわたって収集します。いちやまマートのポイントカード会員を対象に、定期的に調査を行う予定です。

企業・研究機関の協力



本プロジェクトは、東京都健康長寿医療センター研究所、いちやまマート、メディトリーナ株式会社、一般社団法人健康長寿支援センターの4機関が協力のもとに進められています。いちやまマートはこの研究のために必要な資金を提供しています。

まとめ



いちやまマートの「いちやま健幸プロジェクト」は、高齢者の健康をサポートし、地域全体の食生活を向上させるための新たな取り組みとして注目されています。今後の研究結果が、どのように地域住民の健康に寄与するのか、一層期待が高まります。プロトコル論文の詳細は、BMJ Open誌に掲載されていますのでぜひご覧ください。

記事リンク



いちやまマートは、安心・安全な食品を提供し、地域の皆様に喜びをもたらすための日々の努力を続けています。スーパーマーケットがその重要な役割を果たすことで、地域の高齢者が元気に過ごせる食生活が築かれていくことでしょう。


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