長瀬産業とMiChS社
2025-08-04 11:20:49

長瀬産業がMiChS社へ出資、新たな化学技術の展開へ向けたイノベーション

長瀬産業がMiChS社に出資、化学業界の新たな地平を切り開く



2025年8月4日、長瀬産業株式会社(以下「NAGASE」)が株式会社MiChS(以下「MiChS社」)の株式を取得したというニュースが入ってきました。この動きは、最先端のマイクロフロー合成技術を活用し、高付加価値な化学品の研究開発と供給体制の強化を目的としており、業界に新たな潮流をもたらすことが期待されています。

MiChS社とマイクロフロー合成技術



MiChS社は、大阪府八尾市に本社を構え、マイクロフロー合成技術に特化した企業として知られています。この技術は、原料や試薬を連続的に流しながら化学反応を行うもので、リアルタイムで反応時間や温度を精密に制御できる点が特色です。医療や電子分野をはじめとした素材の合成や精製工程でその優れた性能が評価されています。従来のバッチ合成よりも反応効率や選択性が向上し、柔軟性にも富むことから、国際的にも導入が進んでいます。

出資の背景とNAGASEの役割



長瀬産業が今回出資を決定した背景には、日本国内でマイクロフロー合成技術を扱う企業が限られていることがあります。この技術を商業レベルで導入するには専門的な知識と経験が不可欠なため、長瀬産業は2017年からMiChS社と共同で取り組んできた実績があります。この出資によって、NAGASEグループが持つ製造・開発機能とマーケティング力がMiChS社の技術と結びつき、研究から製造、販売へと一貫して行える体制が整うことになります。

NAGASEは、中期経営計画「ACE 2.0」に基づき、「基盤」「注力」「育成」「改善」の4つの領域を明確に掲げ、商社、製造、研究開発の各種分野において成長を目指しています。この取り組みの一環として、今回の出資は新規事業の育成に向けた重要なステップとなります。

各社の専門性の融合



出資により各社は自らの強みを生かして協力をさらに強める予定です。MiChS社は先端的な有機化学とマイクロ工学に精通した専門人材を擁しており、このノウハウがNAGASEの製造力とマーケティング力と連携することで、より高い付加価値を持つ製品の開発や供給が実現します。今後は半導体分野など、高機能材料分野に向けた安定的な製造体制を確立していく計画です。

持続可能な化学業界の未来に向けて



NAGASEグループは、商社としての機能に加え、持続可能な発展を目指し、新たなイノベーションの創出にチャレンジします。化学業界における革新は、今や必要不可欠な課題となっており、今回の出資によりマイクロフロー合成技術を活用した新製品の開発を加速させることが期待されています。MiChS社との連携を通じて、より強固なマーケットプレゼンスを築き、業界の持続可能な成長に貢献することを目指していくでしょう。

会社情報



  • - MiChS社
- 社名: 株式会社MiChS
- 本社: 大阪府八尾市
- 代表者: 柳 日馨
- 事業内容: フローリアクター関連装置の開発・製造・販売、マイクロフロー化学プラントの設計、フロー化学製造に関するコンサルタント業務
- URL: MiChS

  • - お問い合わせ
- 事業に関するお問い合わせ: スペシャリティケミカル事業部戦略開発室春木 TEL: 070-4176-8023
- 報道に関するお問い合わせ: 経営管理本部コーポレートリレーション部PR課 TEL: 070-4314-0671


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