新たな農業の波、スタートアップ「楽々」の挑戦
2025年の1月、農業現場に新たな革命が起ころうとしています。「楽々(らら)」という企業が、首都圏及び新潟県市場に向けて、持続可能な有機JAS認証の茸類の本格販売を開始します。これは、農業危機が叫ばれる中での重要な一歩です。
有機の力、楽々の茸
楽々が販売するのは、「有機・楽々ひらたけ」や「有機・楽々たもぎたけ」といった有機茸です。これらの茸はすべて、農薬や添加物を一切使用せず、自然の恵みを最大限に活かして生産されています。実際、楽々の生産プロセスでは、特に原材料にこだわり、全ての原材料が公開されています。
栄養と安心、全公開の姿勢
楽々が使用する原材料は、コットンハル(綿実油の搾りかす)やビートパルプ(甜菜糖の搾りかす)、さらには有機無農薬のお米の稲わらなどです。これに加え、燕市内の自社工場で使用する水は全て飲用可能な水道水です。毎日食べる茸だからこそ、誰もが安心して口にできる素材を選びました。
最新技術「マッシュファメンタシステム」
楽々が取り入れているのは、脱炭素循環型有機農業の要となる「マッシュファメンタシステム」です。このシステムでは、微生物を活用して原材料をより効率的に加工することができます。攪拌、加温、殺菌、発酵、冷却の各プロセスを一貫して行うことで、高品質な菌床を無駄なく生産します。
完全自動化のプロセス
この生産システムはインターネット経由での操作が可能で、完全自動化された無人運転を実現しています。そのため、温暖化ガスの排出量は従来の生産方法に比べて65~70%削減することが可能です。これにより、環境に優しいオーガニックな菌床が生まれます。
持続可能な土づくり
楽々の茸菌床は、外部からの不純物や環境の変化に強く、立派で美味しい茸を育てることができます。また、使用後の菌床は再発酵を経て堆肥として活用され、植物に対しても好影響を与えます。自然の中で、ミミズたちも活躍しています。
発芽力の秘密
楽々が生産する堆肥は、添加物や栄養剤を一切使用していないにも関わらず優れた発芽力を持っています。これは、菌床に存在する多様な微生物の力が大きいとされています。楽々の菌床を使用した農業者さんの取り組みも好評を得ており、猛暑に負けず育った野菜を生産しています。
協力と参加の呼びかけ
楽々は、2025年春から商品の販売を再開する予定です。また、さまざまな分野での業務提携を募集中のため、興味のある企業や個人はぜひコンタクトを取ってみてください。これからの時代に合わせた持続可能な農業のモデルが、楽々の挑戦により具体化していくことでしょう。
会社情報と連絡先
新たな挑戦の旗手となる楽々の活動から目が離せません。今後の展開に乞うご期待です!