EC業界の新たな潮流「決済承認率」
2025年5月27日から28日まで、東京・渋谷にて開催された『ネットショップ担当者フォーラム 2025 春』は、EC業界の最新トレンドを学ぶ絶好の機会となりました。このイベントにおいて、株式会社YTGATEの高橋祐太郎代表と、ビザ・ワールドワイド・ジャパンの田中俊一氏が登壇。テーマは、今注目される新経営指標「決済承認率」です。
「決済承認率」とは?
EC市場の成長とともに、売上のロスを最小限に抑えるために企業が注目している「決済承認率」が新たな経営指標として浮上しています。この指標は、実際に売上が上がるべき商品が、カード会社などの審査で承認されないことによる損失を示しています。高橋氏は、「承認率を向上させることにより、置き換えられるビジネスの要素が多く、流通総額の増加や顧客体験の向上、不正取引の防止という三つの利点をもたらす」と説明しました。
現場と経営視点の融合
フォーラムでは、ビザとYTGATEが提携し、実際の導入事例や解決策をシェアしました。特に、参加者がこれまで直面していた「売れたのに売れなかった」ケースについての具体的なデータ可視化や改善プロセスが紹介され、参加者の関心を引きました。
最新技術による不正対策と顧客体験の向上
高橋氏が強調したのは、テクノロジーを活用して不正対策と“かご落ち”を防ぐ方法です。特に、YTGATEが提供する「YTGuard」やビザの「Decision Manager」は、企業にとっての重要なツールとなり、顧客にとってもより安心して利用できる環境を提供します。
成功企業のKPI管理手法
高橋氏は、成功を収めている企業がどのようにKPIをモニタリングしているかについても詳細に触れました。データに基づいた戦略的なアプローチが亀裂状況の把握や改善に繋がっているとのことです。このような情報は、参加者にとって非常に有益であり、多くの質問が飛び交いました。
YTGATEのミッションと今後の展望
YTGATEは、決済関連コンサルティングを通じて、ECサイトの収益最大化に向けた取り組みを続けています。特に、ビザのソリューションを国内で唯一取り扱うリセラーとして、幅広いサービスを提供。企業が自社の決済承認率を向上させ、安心かつスムーズな決済体験を提供できるよう、技術と知識を駆使していく所存です。
このように、フォーラムは業界関係者にとって有意義な情報交換の場となり、新しい経営指標「決済承認率」が持つ潜在的な価値を再確認する機会となりました。今後、EC業界全体がこの指標をどう活かしていくのか、非常に楽しみです。