2025年2月のECサイト表示速度ランキングを発表
デジタルビジネス支援を行う株式会社ギャプライズが、2025年2月時点のECサイト表示速度ランキングを発表しました。この調査では、国内のネット通販事業者の中から月間トラフィックが10万以上のサイトを対象に行われました。
調査の概要
調査の対象は通販新聞社が発表した売上高ランキングの上位300社の中で選ばれ、具体的にはGoogleのChromeユーザーエクスペリエンスレポートのデータを基にLCP(Largest Contentful Paint)の数値を測定しました。LCPは、ページが開かれてから最大視覚コンテンツの表示までの時間を指し、ユーザー体験に大きな影響を与えます。
LCPの重要性
LCPの値が小さいほど、コンテンツが早く表示されるため、ユーザー体験は良好です。Googleの基準では2.5秒以内であれば良好とされていますが、調査の結果、トップ10のサイト全てが1.1秒以下を達成しており、業界の厳しさを物語っています。例えば、「あみあみオンラインショップ」はその表示速度の速さで圧倒的な存在感を示しました。
全体の傾向
279サイトが調査され、その中で約72.7%にあたる203サイトがLCP2.5秒以内の表示を達成しました。この結果から、多くの企業が表示速度の重要性を理解し、改善に取り組んでいることが窺えます。また、Amazonに比較しても速いサイトが115社存在するという結果も出ており、競争が激化していることを示しています。
新指標「INP」の導入とその影響
2024年3月に導入された新指標INP(Interaction to Next Paint)についても優れた成績を収めたサイトがあり、特に「たのめーる」や「タマゴ基地」が新たに台頭してきました。特に「たのめーる」は0.046秒という驚異的な速度を記録しており、前回調査時からの大きな進化を遂げています。
成果を出すための取り組み
企業がLCPやINPのスコアを向上させるために行っている取り組みは、主にJavaScriptの実行最適化、効率的なイベントハンドラーの導入、そしてレンダリングパフォーマンスの向上です。これにより、ユーザーインタラクションに対する応答速度が大幅に改善され、顧客満足度向上につながっています。
まとめ
このように、ECサイト表示速度は単なる技術的な要素ではなく、顧客体験や企業の競争力に直結する重要な指標の一つです。更なるスピード改善は今後のトレンドとなるでしょう。ギャプライズでは、これらのデータを基に更なるサービス向上に努めて参ります。興味がある方は、当社メディアMarTechLabで詳細をご覧ください。