おしゃべりAIが岡山芸術交流で活躍!
東京を拠点とする株式会社ブリッジウェルが開発した対話型AIキャラクタープラットフォーム「ToyTalk」が、国際現代美術展「岡山芸術交流2025」のパブリックプログラムに参加することが決定しました。これにより、来場者が新たな形でアートを体験できる環境が整いました。このプロジェクトは、視覚障害者にも配慮したAIキャラクター「AIくらとりさん」を通じて行われます。
ToyTalkとは?
「ToyTalk」は、特別な技術やプログラミングの知識がない人でも、簡単に対話型AIキャラクターを作成できるノーコードプラットフォームです。特徴として、キャラクターごとに設定可能な振る舞いや知識を持ち、瞬時に応答できるため、より人間的な会話が実現します。さらに、完全無料で提供されているため、多くの人々が気軽にAI技術を体験できます。詳細は
こちらをご覧ください。
プログラムの内容
岡山芸術交流2025のパブリックプログラムでは、川内有緒の著作「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」を基にしたAIキャラクター「AIくらとりさん」が登場します。「AIくらとりさん」は、来場者との会話を通じてアート作品を新たな視点で体験させる役割を果たします。
具体的には、見に来た方々がアート作品について、自分の言葉で「AIくらとりさん」に説明するという体験が展開されます。これにより、従来のアート鑑賞とは異なり、自分の考えや感情を他者に伝えることを通じて、作品への理解が深まります。「AIくらとりさん」はその言葉に基づいて返答し、参加者同士の交流を促します。たとえば、作品の色や形についての感想を述べると、「くらとりさん」がそれに応じて反応するのです。この新しい手法によって、アート作品に対する理解をさらに豊かにすることが期待されています。
プログラムへの参加方法
1. 来場者は、QRコードやURLを通じてスマートフォンから「AIくらとりさん」にアクセスします。
2. その後、来場者は作品を自分なりに説明し、AIくらとりさんとの対話を楽しみます。
3. 鑑賞後、AIくらとりさんがまとめた体験を、希望者はレビューサイトに投稿することが可能です。
4. 他の来場者の感想やレビューを読むことで、多様な視点からアートを感じることができます。
産学連携による研究活動
岡山大学の前田裕貴講師が監修を行い、このプロジェクトは研究活動にも寄与します。AI技術がアートに与えるインパクトや、対話型AIが新たな学習体験の創出にどのように寄与するのかを探ることで、学術的な資産も形成していく予定です。
無料での体験提供
「AIくらとりさん」を利用することは完全無料です。ToyTalkの理念通り、誰もが安心してAI技術を体験できる場を提供することで、さまざまな方に新しいアート体験を楽しんでもらうことを目指します。
地域貢献と未来の展望
株式会社ブリッジウェルは、岡山県出身者によって設立された企業として、地域社会のために貢献することを重視しています。このプロジェクトにより、岡山における文化芸術の発展や、新技術の社会実装に寄与し、今後は全国の美術館や博物館へのアクセシビリティ向上を図るためのソリューション開発を進める計画です。
岡山芸術交流2025について
岡山芸術交流(Okayama Art Summit)は、3年ごとに岡山市で開催される国際的な現代アート展です。2016年に始まり、世界中で活躍するアーティストとキュレーターたちを迎え、多様な作品が展示されています。入場は無料で、2025年9月26日から11月24日までの60日間開催されます。ぜひ、新しいアート鑑賞体験を「AIくらとりさん」と楽しんでみてはいかがでしょうか。