羽田空港で無人EVけん引車「RoboCar® Tractor 25T」の運用開始
日本の空の玄関口である羽田空港にて、無人EVけん引車「RoboCar® Tractor 25T」が実用化されました。このトラクターは、ROBO-HI株式会社が開発し、丸紅株式会社の合弁企業であるAiRO株式会社が運営するもので、特に日本航空株式会社(JAL)の協力を得ています。この取り組みは、自動運転レベル4での貨物搬送を可能にした日本初の試みです。
自動運転の背景と意義
近年、羽田空港では人手不足とオペレーションの効率化が大きな課題となっています。特に、空港内の貨物搬送においては、迅速かつ安全に物資を移動させることが求められています。このニーズに応えたのが「RoboCar Tractor 25T」です。
この無人運転トラクターは、ROBO-HIが長年培ってきた「IZAC」という自動運転システムを搭載しています。さらに、WEIHAI GUANGTAI AIRPORT EQUIPMENT CO., LTD. のEVけん引車をベースにして開発されています。特筆すべきは、本トラクターが完全自律型のレベル4自動運転を実現しており、人間の介入なしに走行可能です。
先進的な技術の導入
RoboCar Tractor 25Tは、空港内の様々なカメラシステムと連携し、交通の制御を行います。この技術の導入によって、高度な安全基準が求められる空港環境でも、安心して自動運転車両を利用することが可能となります。国土交通省航空局による審査を経て、運用が正式に開始されました。
今後の展望
RoboCar Tractor 25Tは、その高い柔軟性も特長です。インフラ工事を必要としないため、ルート変更や追加が容易に行えます。また、ROBO-HI OSを利用することにより、一人のオペレーターが複数台のモビリティを管理することができ、様々なメーカーの自動運転と手動運転の車両を統合的に安全管理することができます。これにより、空港内のモビリティ管理の効率化が期待されています。
ROBO-HIとAiROは、今後も自動運転技術の導入を加速させ、空港のデジタルトランスフォーメーション(DX)と自動化を推進します。また、空港にとどまらず、工場や倉庫など広範囲にわたる分野へも積極的に展開し、社会全体の自動化と効率化に貢献していく予定です。
企業紹介とコンタクト
ROBO-HI株式会社は「ロボを社会インフラにする」というビジョンを掲げ、スマートシティ、スマートエアポート、スマートホスピタルへと技術を提供しています。生活を豊かにするモビリティや、効率化を図る自動運転技術を持って、未来の社会を切り拓いています。
詳細な情報やお問い合わせは、公式ウェブサイトを通じて受け付けています。興味のある方はぜひ、ROBO-HIの取り組みをチェックしてみてください。