大阪・関西万博を支える新しいスマホアプリの導入
2023年4月13日に開幕した大阪・関西万博。その運営を支えているのが、イオンディライト株式会社が開発したスマホアプリです。約200名の清掃・警備スタッフを効率的に管理するために設計されたこのアプリは、4月4日から運用が開始されました。では、このアプリの特徴や導入によりもたらされる効率化について詳しく見ていきましょう。
アプリの主な機能
このアプリには、いくつかの重要な機能が実装されています。まず、「直感的なUIデザイン」が挙げられます。スタッフが初めてスマートフォンを使う場合でも、迷うことなく操作できるように設計されています。加えて、特定技能外国人へのサポートを強化するため、将来的には多言語翻訳機能も追加される予定です。
次に、勤怠登録機能があります。この機能により、スタッフは出勤や退勤の時間を簡単に登録できます。これによって、従来の手作業による一連の作業が大幅に削減されることが期待されています。
また、「業務指示・完了報告機能」を活用することで、管理センターからの業務指示がリアルタイムで行えるようになりました。スタッフが作業を完了した際も、遠隔で報告できるため、スムーズな業務運営が実現します。さらに、管理者は「ステータス管理機能」を通じて、スタッフの現在位置や業務状況をリアルタイムで把握でき、急な対応が求められる場合でも迅速に指示を出すことが可能です。
消耗品管理機能も重要な役割を果たします。この機能によって、トイレットペーパーなどの消耗品の在庫管理が一元化され、過不足の防止にもつながります。
業務効率化の具体例
イオンディライトによる試算では、このアプリの導入によって、1日あたりの作業時間が約10%削減できるとのことです。スタッフの出勤登録はQRコードを読み取るだけで済むため、手間が省けるのです。また、業務割当もコントロールセンターから近隣のスタッフへリアルタイムで行えるため、効率的な作業分配が可能です。
DXによる生産性向上
昨今、ファシリティマネジメント業界では人手不足が問題視されています。それに対処するため、イオンディライトはDX(デジタルトランスフォーメーション)を通じた生産性の向上に取り組んでいます。開発した業務管理アプリもこの一環であり、将来的にはテーマパークやアミューズメント施設、スタジアムなど、広いエリアを多数のスタッフで管理する施設への導入を計画しています。
安全・安心な環境を提供
「私たちは、お客さま、地域社会の『環境価値』を創造し続けます」という経営理念に基づき、今後もAIやIoT、ロボット技術を活用しながら、より安全・安心な環境を提供する取り組みを続けていきます。大阪・関西万博を支える清掃・警備業務の効率化は、業務の安定性や参加される方々の快適性を向上させる大きな要因となるでしょう。これからの展開に期待が寄せられています。
このように、イオンディライトの新しいスマホアプリは、大阪・関西万博の円滑な運営に寄与し、将来的な可能性を広げてくれるものであることが明らかになっています。