SUNDREDが東京のスタートアップ支援事業に再び採択される意義とは

東京都渋谷区を拠点にするSUNDRED株式会社が、東京都のスタートアップ支援事業「多様な主体によるスタートアップ支援展開事業（TOKYO SUTEAM）」に2023年度に引き続き協定事業者として再採択されました。この採択は、SUNDREDが目指す新産業のエコシステムビルダーとしての役割を強化するものです。

新しい産業の創出を目指して

SUNDREDの代表取締役である留目真伸氏は、今回の採択を通じて「ネイチャーポジティブ」の実現に向けた新産業共創プロジェクトをさらに推進していきます。この取り組みでは、産・官・学・民の多様なセクターの関係者と共に、スタートアップの成長を支援し、持続可能なビジネスモデルの構築を目指します。

採択の背景

東京都は「Global Innovation with STARTUPS」というビジョンの下、スタートアップの数を10倍にすることを目指しています。そのため、SUNDREDは2025年度から2027年度にかけて、Tokyo Innovation Baseを拠点に支援プログラムを実施します。これは東京から新産業を創出し、環境に配慮した経済を築く重要な一歩となります。

ネイチャーポジティブとは何か

「ネイチャーポジティブ」とは、自然環境の回復力を高めることに焦点を当てた考え方です。具体的には、生物多様性を維持し、自然を回復するための行動を促進するものです。これにより、経済活動が環境に優しい方向へとシフトすることが期待されています。これまでの環境保全の枠を超え、社会全体の変革を目指すこの考え方は、今後ますます重要になっていくでしょう。

都市東京が担う役割

東京は、都市型課題の解決に向けて多くの起業家や支援者が集まるスタートアップハブとしての特性を持っています。この地でネイチャーポジティブに取り組むスタートアップを生み出し、政策やビジネス、金融をつなげる新しい産業の創出が期待されるのです。特に、自然資本の循環を促進し、新たな価値を生み出すことが、東京の持つポテンシャルを活かした形で実現することが重要です。

プログラムの内容

SUNDREDが実施する「ネイチャーガバナンス・スタートアップ・プログラム」は、以下の3つの柱から成り立っています。
1. ネイチャーポジティブに貢献するスタートアップの発掘と支援
2. 事業会社や自治体、研究機関との共創を通じたProof of Concept（PoC）の加速
3. スタートアップを伴走できる支援人材の育成

これらを通じて、多様なセクターの主体が連携し、都市の課題を解決するための新たなビジョンを共創します。

SUNDREDの独自性

SUNDREDは、社会的なアジェンダを基にした共創型スタートアップ支援を通じて、100個の新産業の創出を目指しています。これまでにもGX（グリーントランスフォーメーション）やヘルスケア分野におけるプロジェクトを実施しており、その経験を活かしながら、ネイチャーポジティブ経済の最前線を東京から発信していく予定です。