分譲マンション「クレヴィア用賀」が2025年度グッドデザイン賞を受賞

「クレヴィア用賀」が2025年度グッドデザイン賞を受賞

伊藤忠都市開発株式会社が手がける分譲マンション「クレヴィア用賀」が、2025年度のグッドデザイン賞を受賞したことが発表されました。この受賞により、同社は累計で38のプロジェクトがグッドデザイン賞を受賞したことになります。

魅力ある設計と背景

「クレヴィア用賀」は、世田谷区玉川台に位置し、周囲は低層住宅が立ち並ぶ落ち着いたエリアです。この立地条件に配慮し、日常における空間の開放感との調和が不可欠でした。特に、周囲の環境に溶け込むデザインが求められ、遮音壁としての役割を果たすことにも特別の配慮が必要とされました。

このプロジェクトでは、建物自体を「広い空に向かって伸びる大樹」と捉え、そのイメージをデザインに反映させています。具体的には、木の幹を思わせる力強い構造と、細かな枝のようなデリケートな仕上げを組み合わせることで、一体感のあるランドマークを形成しています。これにより、周辺住民が大切にする空との繋がりも保持されています。

建物のデザインポイント

「クレヴィア用賀」のデザインには以下のような特徴があります:

1. 中低層化の意図的な選択: 周辺の空を広く見せるために、中低層の構成を採用。このアプローチは、住環境に広がりを持たせ、住民に安らぎを提供しています。

2. バルコニー庇の構造: 大樹の幹を模したバルコニーのデザインにおいて、目地を深く広く設けることで迫力のある見た目を実現しました。木材の質感を意識した仕上げが、街との調和を生んでいます。

3. 薄い杉板型枠の利用: 繊細な枝を表現するために、戸境壁は薄いコンクリートで仕上げられており、幹を引き立てる役割を果たしています。

この構造的な工夫により、「クレヴィア用賀」は地域の景観に溶け込みながらも、独自の存在感を放っています。

地域との関係性

「クレヴィア用賀」のデザインは、周辺住民の「空が広がる日常」を実現するために考え抜かれました。プロジェクトチームは、地域の人々が空を大切に思っているという想いに応え、自然と都市が調和する場を提供しようとしています。このようなアプローチは、単に住宅としての機能を果たすだけでなく、地域の新たなシンボルとしての役割も担っています。