StoneX証券がLIQUID eKYC導入、口座開設数2倍へ向けた施策

新しい時代の本人確認サービス「LIQUID eKYC」

オンライン取引の利便性が広がる中、個人投資家やトレーダーに向けた新たなサービスが登場しました。米NASDAQ上場企業、StoneX Group Inc.が日本法人のStoneX証券株式会社で自社のFX及びCFD取引ブランド「FOREX.com」に導入する本人確認サービスが「LIQUID eKYC」です。このサービスの導入を通じて、口座開設数の約2倍増加が見込まれています。

eKYCの重要性

eKYC（電子的な本人確認）が、この数年で特に注目を集めている理由は、オンラインでの迅速かつ正確な本人確認が求められているからです。「FOREX.com」は、世界中で180カ国以上、100万人が利用する取引プラットフォームですが、その成功にはスムーズな口座開設が不可欠です。

これまで、海外のユーザーにとっては本人確認が煩雑である場合が多く、その結果として手続き途中で離脱するケースもありました。しかし、「LIQUID eKYC」によりこの課題は大きく改善されることが期待されています。

LIQUID eKYCの機能と特徴

「LIQUID eKYC」は、本人確認書類の撮影またはICチップの読み取り、自撮りの顔写真との照合を行い、オンラインで身元を確認する仕組みです。以下のような特徴があります。

- リアルタイムエラーメッセージ: 撮影時に必要な情報が欠けている場合や不鮮明な画像を使った場合、リアルタイムで具体的なエラーメッセージを提示します。これによりユーザーは迷うことなく進め、申請完了率の向上が期待されます。

- 審査速度の向上: 審査管理機能により、申し込み内容と本人確認書類の不一致があった場合にも、ユーザーにエラー内容が通知されるため再申請が容易になります。このフローにより、審査プロセス全体が効率化され、承認率も向上します。

- 法準拠への対応: 「LIQUID eKYC」は、犯罪収益移転防止法やマイナンバー管理といった法令への対応を強化しており、外資系企業の参入障壁を下げる効果があります。

外国人ユーザーにも対応

「LIQUID eKYC」は、在留外国人の本人確認も実現しています。これは、多様なユーザーに対応できることを意味し、国内外の多くのトレーダーが「FOREX.com」を利用できるようになります。

まとめ

「LIQUID eKYC」は、石井グループが持つ技術力と実績を背景に、ユーザーの利便性を考慮したオンライン本人確認サービスです。このサービスを導入することで、StoneX証券は競合他社に対して利用者にとってより魅力的な取引環境を手に入れ、今後さらなる成長を遂げることでしょう。未来のトレード体験が、ますます快適になると同時に、多くの新規ユーザーの獲得にもつながることが期待されています。