子ども俳句相撲大会
2025-03-22 21:46:24

俳句のまち宣言10周年記念 子ども俳句相撲大会開催レポート

俳句のまち宣言10周年記念 子ども俳句相撲大会開催報告



3月22日、荒川区の荒川総合スポーツセンターにて「令和6年度 奥の細道矢立初めの地 子ども俳句相撲大会」が開催されました。このイベントは、松尾芭蕉の句の舞台となった地元の伝統を受け継ぎ、俳句文化を子どもたちに広めることを目的としたものです。今年で16回目を迎える大会は、俳句のまち宣言10周年の記念大会として特別な意味を持ちました。

この大会には、区内の17校から153組のチームが参加し、特に意欲的な若き俳人たちが集いました。各チームは2人一組で構成され、選句による厳しい予選を勝ち抜いた8チームが千秋楽での決勝戦に進出しました。トーナメント方式での対決が行われ、最優秀賞となる横綱の称号を目指して、子どもたちが熱い戦いを繰り広げました。

大会のオープニングでは、天王太鼓つくも会による迫力ある和太鼓演奏が行われ、場は一瞬で盛り上がりました。子どもたちが入場する際には、拍子木の音が響き渡り、観客からは大きな拍手が送られました。

この日の競技テーマは、各ラウンドごとに異なり、一回戦では「春の季節」が兼題として採用されました。準決勝戦では「流し雛」「クロッカス」、そして決勝戦では「東風」「春の星」がそれぞれのテーマとなりました。各チームは、計6句を考え出し、特訓を重ねた成果を土俵で発揮することに挑みました。

行司が軍配を手に立ち、東西のチームが呼び出されると、互いに礼をし会場を礼し、句の情景を表現するパフォーマンスを交えながらリズミカルに2句を読み上げる瞬間は、観客を魅了しました。その真剣さに、温かい拍手や声援が飛び交い、会場の熱気は最高潮に達しました。

そしていよいよ決勝戦では、東の第九峡田小学校、町屋芭蕉チームと、西の尾久第六小学校、三色だんごとお花見チームの対決が繰り広げられました。

行司の掛け声で試合が開始し、双方のチームは力作を披露しました。町屋芭蕉チームの今野真帆さんは「東風が吹く季節と花粉もとんでくる」と詠み、秋元貴文さんは「強東風や打球伸びるよホームラン」と情景を描写しました。一方、三色だんごとお花見チームの細貝優斗さんは「小台橋川面に映る春の星」と呼びかけ、渡辺康介さんは「春の空ピカピカ光る一等星」と言い放ちました。両チームが相手に負けじと、ここでしかできない特別な表現を見せる姿は観客に鮮烈な印象を残しました。

そして、主任審査員による判定が行われ、見事に三色だんごとお花見チームが横綱に輝くことが発表されると、会場は感動的な拍手に包まれました。チームメンバーの二人は、喜びを以下のように語ってくれました。「初出場で横綱になれて本当に嬉しいです。」と渡辺康介さんが笑顔を見せ、細貝優斗さんは「映るという漢字を使ったA句で美しい春を表現した。この経験を今後に活かしたいです。」と抱負を語りました。

このように、荒川区での子どもたちの活躍は、地域の文化を未来に繋ぐ重要な架け橋となるでしょう。来年の大会も楽しみです。


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