アセットマネジメントOne、2025年度スチュワードシップ活動の進捗状況を評価
アセットマネジメントOne株式会社(以下、アセットマネジメントOne)は、投資先企業の持続的成長と企業価値の向上を目指し、スチュワードシップ活動に力を入れています。本年度もスチュワードシップ・コードに基づき、各原則について自己評価を実施し、その内容が発表されました。
自己評価の概要
アセットマネジメントOneは、自己評価を経営政策委員会内に設置したスチュワードシップ推進委員会によって確認し、その妥当性を評価しています。その結果、いくつかの原則に対して有意義な進展があったことが確認されました。
原則1: 方針の策定と公表
この原則において、アセットマネジメントOneは「スチュワードシップ活動の中長期ロードマップ」に基づいた議決権行使ガイドラインの改定を行いました。また、インベストメントチェーン上のステークホルダーへの情報発信を充実させ、企業のガバナンス向上に寄与していると評価しています。今後は、情報発信の分かりやすさが重要な課題とされています。
原則2: 利益相反管理
アセットマネジメントOneは利益相反管理方針の下、厳格な管理体制を実施しています。議決権行使において、情報の遮断やコンプライアンス部門によるモニタリングを行い、透明性の確保に努めています。引き続き、この方針の徹底を図り、情報の可視化を目指す考えです。
原則3: 投資先企業の状況把握
アナリストやファンドマネージャー、議決権行使担当者が協力し、財務・非財務両面からの状況把握を強化しています。銘柄情報プラットフォームの設置を通じて、進捗管理をより効果的に行うことができたとし、今後は評価指標の深化が求められています。
原則4: エンゲージメント
企業との対話を重視するアセットマネジメントOneは、有用な提案を通じて企業価値向上を目指す「最重点エンゲージメント」に取り組んでいます。また、気候変動への配慮から「Climate Action 100+」の活動を展開するなど、戦略的なエンゲージメントを評価されています。
原則5: 議決権行使
同社は、全ての議決権ミーティングに対応し、株主提案者との対話を積極的に行っています。これにより、議決権行使の透明性が向上し、企業価値に寄与していると自己評価しています。今後の課題としては、開示内容をさらに充実させることが挙げられています。
原則6: 顧客・受益者への報告
サステナビリティレポートの発行やアセットオーナーへの定期報告を通じて、スチュワードシップ活動の透明性を確保しています。特に、業界全体の報告実務を向上させるための貢献が評価されていますが、報告内容の分かりやすさ向上が今後の課題です。
原則7: 体制・実力の具備
アセットマネジメントOneは、サステナビリティ推進を目的とした委員会や諮問会議を設置し、体制強化を進めています。これにより、情報収集や対外発信力が向上したとのことですが、継続的な専門人材の配置やAIの活用が今後の課題とされています。
今後の展望
アセットマネジメントOneは、2025年度のスチュワードシップ活動における自己評価をもとに、さらなる改善と改革に向けた取り組みを進めていく意向です。持続可能な社会の実現に向けて、企業としてどのように貢献できるのか、引き続き注目が集まります。