板橋区の小学校「ほっとルーム」に新たな息吹が!
東京都板橋区に位置する上板橋第二小学校(以下、「上二小」)で、地域のお力を借りて設立された「ほっとルーム」が、新たにリニューアルされました。このプロジェクトは、地域の子どもたちが安心してくつろげる場所を提供することを目的に、女子美術大学やリンテック株式会社の協力を受けて進められました。
「ほっとルーム」とは?
「ほっとルーム」は、すべての児童が学校生活の中で教室以外の空間でもリラックスできる居場所を目指して、令和5年に開設されました。しかし、初期の状態では装飾のない「図書準備室」のようなもので、「居場所」としては物足りないとの声もありました。本プロジェクトは、そうしたニーズに応えるために、令和6年4月にスタートした「ほっとルームリニューアルプロジェクト」の一環です。
地域が協力して作り上げた新しい空間
プロジェクトは、板橋区コミュニティ・スクールの仕組みを利用し、上二小の「コミュニティ・スクール委員会」や地域住民、保護者が意見を出し合いながら進められました。その実働は、同校の「学校支援地域本部」が責任を持ち、地域コーディネーターが統括しました。このつながりを通じて、地域の人々が一緒になってより良い居場所を作り上げる共同の力が発揮されました。
デザインコンセプトと学生の参加
ほっとルームのデザインは、絵本のまち板橋の推進に関わる女子美術大学からの提案を受け、15名の現役学生が製作に携わりました。彼らはデザイン案を考えてプレゼンテーションを行い、教員によって選ばれたコンセプトは「おはなしの森」。このテーマには、子どもたちが安心して遊び、学べる場所を作りたいという願いが込められています。
デザインには、自然の要素を取り入れた緑色を基調とし、童話に登場する可愛らしいキャラクターが配置されています。こうした工夫により、子どもたちにとって魅力的で心地よい空間が生まれました。
手作りの温かさが感じられる居場所
施工は、参加した学生と地域ボランティアによる手作りで進められました。また、必要な材料の一部は、リンテック株式会社から提供され、地域の支援のもと完成することができました。「ほっとルーム」は、令和7年2月19日(水)に見事に完成し、その後の2月25日(火)にはお披露目会が行われました。
お披露目には、プロジェクトに携わった関係者や学生も参加し、児童たちは新生したほっとルームを見学しました。この居場所が、多くの児童にとって安心できる憩いの場となることを願っています。
お問い合わせ情報
板橋区教育委員会事務局地域教育力推進課
電話: 03-3579-2619