東京大学のリーダー育成
2025-10-08 19:08:02

東京大学の災害対策エグゼクティブプログラムで未来のリーダーを育成

東京大学が提供する「災害対策エグゼクティブプログラム」



東京大学大学院情報学環は、2026年度の社会人向け「災害対策エグゼクティブプログラム(DSEP)」の受講生を募集開始しました。このプログラムは、自然災害やサイバー攻撃、地政学的リスクといった現代の複雑な脅威に対応するために、地域や組織における強靭性を高めるリーダーを育てることを目的としています。

プログラムの背景



近年、世界は自然災害や感染症、サイバー攻撃など多種多様なリスクに直面しています。これらの危機に対して、リーダーの判断力が組織や地域を守る鍵となるため、DSEPは「危機に強いリーダー」の養成を主軸に設計されています。この国内初の取り組みは、経営者や専門職の意思決定力を向上させ、主体的な自助・共助を促進することを目指しています。

カリキュラムの内容



DSEPのカリキュラムでは、災害対策に関連する8つの分野を網羅し、自然科学と社会科学に基づいた講義が行われます。サイバー犯罪や法医学、組織危機管理など、多様なテーマを深く学ぶことができます。さらに、国内外の実際の災害事例を元にしたケーススタディを取り入れ、実務と理論を行き来しながら、受講者は「自分の現場にどう適用できるか」を議論します。このプロセスを通じて、実効的な知識を習得し、強固な人的ネットワークを築くことが可能です。

受講者の背景と多様性



第1期には、上場企業の経営者17名を含む28名が参加しました。また、女性比率は約18%でした。第2期では医師や弁護士、政治家など新たな受講者が加わり、総勢30名の受講生による学びの場が形成されています。女性比率は25%に増加し、外国人向けの参加も実現するなど、国際性と多様性が進展しています。

開講スケジュールと参加方法



DSEPは毎年4月から翌年の2月にかけて開講し、定員は約18名となっています。学習はオンライン講義(Zoom)と対面での研究議論を組み合わせた形で行われ、参加者は60時間の講義に加え、独自の研究テーマを設定しての研究活動と成果発表も求められます。

受講料金は、推薦者がいる場合は88万円、いない場合は110万円で、修了者には東京大学から履修証明書が発行されます。申し込みは、指定のURLを通じて行い、面接により受入が決定されます。

今後の展望



DSEPは、災害多発時代におけるリーダー育成に力を入れ、東京大学が社会に知識を還元し続けるための挑戦の場として進化しています。未来には「大学院レジリエンスマネジメント研究コース」の設立や、災害対策士などの関連資格との連携も視野に入れています。社会の変化に即応できるリーダーの育成が求められる中、DSEPはその先駆けとなることでしょう。


画像1

画像2

画像3

画像4

画像5

画像6

画像7

画像8

画像9

画像10

画像11

画像12

画像13

関連リンク

サードペディア百科事典: 災害対策 東京大学 リーダーシップ

トピックス(その他)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。