現場ルールの複雑化が引き起こすシステム導入の課題とは?
オーエムネットワーク株式会社は、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が本来目指すべき「全社最適」に向かって進めない原因の一つとして、「現場ローカルルール」の複雑化を挙げています。この現象は、シフト管理を行う企業において特に顕著で、システム導入においても影響を及ぼしています。
DX推進の現状と課題
最近、企業はDX推進や業務システムの刷新に積極的ですが、その一方で導入プロジェクトが現場での検証段階で停滞し、頓挫するケースも増加しています。オーエムネットワークでは、小売業向けのシフト管理システム「R-Shift」を通じて多くの導入プロジェクトに携わり、様々な課題に直面してきました。
多くの企業では、「全社最適」や「業務効率化」を目的としたプロジェクトが、実際には「現場の個別要望」に焦点が移り、システムの導入が迷子になるケースが数多く見られます。これに対する分析が進んでおり、特に複数店舗のシフト管理で難しい要求が次々と持ち込まれていることが明らかになっています。
現場ローカルルールがもたらす影響
現場では、人手不足や多様な働き方に対応するために独自の運用ルールが頻繁に見られます。具体的には、
- - 特定メンバー間での早番の均等化
- - 各店舗の希望休の異なり
- - 特定スタッフ同士が同シフトにならないような調整
- - 短時間勤務者向けの独自休憩ルール など、多くの要望が日常的に提出されています。
これらのルールは、現場運営を円滑に保つために必要不可欠なものですが、すべてをシステムに反映させるとなると、かえって設定が煩雑になり、運用の負荷が増加することが少なくないとオーエムネットワークでは指摘しています。そのため、導入検証が進んでも「要望に応えられない」との理由で導入を見送るケースが多発しているのです。
適切な提案と現場へのリスペクト
オーエムネットワークでは、ただのシステム導入に留まらず、その後の運用も重視しています。顧客のニーズを丁寧にヒアリングし、最終的には「標準化・統一化」「業務効率化」を実現するための提案を行います。実際に、ある現場の主任からは、「現場特有のルールをそのまま受け入れた結果、本来のシステム化の目的と乖離した」といった視点も寄せられています。このような状況を回避するため、信頼関係を築きながらも本質的なアドバイスを行なうことが重要とされています。
成果と顧客の反応
このような伴走型サポートの結果、システム運用後には本部と現場の両方から好意的な反響が届けられています。本部では、各店舗のシフト状況が可視化されたことで、管理工数が劇的に削減されたという評価を受けています。他方、現場の店長からも「シフト作成にかかる時間が大幅に削減され、接客業務に専念できるようになった」との声があり、効果が実感されているようです。
今後の展望
オーエムネットワークは、システム導入後もそれを単なる終わりではなく、新しい始まりと位置づけています。小売業界は日々変化し続けており、それに応じてシステムも進化していくべきです。これからも、現場と本部とが手を取り合い、シフト管理に関する新たな課題に向き合い続けることで、より効率的なシステム構築を目指していきます。
会社概要
本社を新潟市に置くオーエムネットワーク株式会社の代表取締役は山岸真也氏です。同社は、業務システム開発やシフト管理システム「R-Shift」を手掛けており、顧客のニーズに応じたサポートを提供しています。
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