ファミリーマートとむすびえが手を組む「こども食堂スタート応援助成プログラム」
ファミリーマートと認定NPO法人むすびえが、2025年度に向けた「こども食堂スタート応援助成プログラム」を開催します。この取り組みは、地域の子どもたちが安心して食事を得られる環境を整えることを目的としています。昨年度に引き続き実施されるこのプログラムは、店頭募金「ファミリーマート夢の掛け橋募金」を通じて得た資金を援助として使い、新たにこども食堂を立ち上げる団体に対して助成金を提供します。
こども食堂の現状
全国で10,867箇所に及ぶこども食堂が設立され、自発的で多様な市民活動が広がってきています。しかし、依然として地域によってはこども食堂が存在しない場所も多く、そのためむすびえは「誰も取りこぼさない社会」の実現を目指しています。具体的には、各小学校区に一つ以上のこども食堂が設置されることを目指し、その達成に向けた支援を続けています。
2025年度の支援内容
2025年度の夏期スタートプランでは、各団体に50,000円の助成金が給付され、最大で250団体が採択されます。この助成金は、2025年の7月から11月にかけて初めてこども食堂を開催する団体に対して提供されます。特にこれまでこども食堂のない地域での新規設立を計画している団体には優先的に助成が行われる可能性があります。
オンライン説明会も実施
本プログラムに関する情報は、オンライン説明会を通じて提供される予定です。説明会では、申請書類の書き方や選考基準などが詳しく説明されます。参加者は事前の予約なしで参加可能となっています。
過去の成功例
2024年度には、全国で451箇所のこども食堂が新規開設され、地域がつながるエピソードの数々が寄せられています。例えば、千葉県の「みんな食堂かけわたし」では、多世代のボランティアと地域住民が協力し、食事を通じて交流を深めることができたといいます。また、京都府の「ごはんベースMOGUMOGU」では、地域の子どもたちとのつながりが広がり、参加者の認知度が向上しているとの声も寄せられています。
福岡県の「こども食堂かあさん家」では、利用者の親子が共に食事を楽しむことで地域の温かさが感じられ、子どもたちの笑い声が商店街に響く様子が地域の人々に喜ばれています。
こども食堂とは
こども食堂とは、無料または低額で食事を提供し、子どもたちが安心して訪れることができる場です。自発的に運営されるこれらの食堂は、地域の子どもたちにだけでなく、高齢者や家族にも居場所を提供し、地域の絆を深めてきました。特に、孤立や貧困の問題を抱える児童にとって、重要な居場所となっています。
結論
ファミリーマートとむすびえが共に取り組む「こども食堂スタート応援助成プログラム」は、子どもたちの未来をサポートするための重要な一歩です。このプログラムを通じて、新たにこども食堂が生まれることで、地域社会のつながりや温かさがさらに広がることが期待されています。来る2025年度も子どもたちの食事を支えるために、多くの団体が応募し、地域の活性化に寄与できればと願っています。