DESIGNART TOKYO 2025が創り出した本能美の追求と国際色豊かな交流

DESIGNART TOKYO 2025 レポート

東京を舞台に繰り広げられた日本最大級のデザイン＆アートフェスティバル「DESIGNART TOKYO 2025」が、今年も多くの来場者を迎えました。テーマとして掲げられた「Brave 〜本能美の追求〜」は、世界中から集まったクリエイターたちの勇敢な挑戦を表現しています。本イベントは約10日間にわたって行われ、91の会場でのべ約25万人もの来場者の関心を引きました。

DESIGNART GALLERYの魅力

渋谷の中心、MEDIA DEPARTMENT TOKYOで開催されたオフィシャルエキシビション「DESIGNART GALLERY」では、日本国内外から選りすぐりのクリエイションが披露されました。特に注目されたのは、世界的パルクールアスリートでアーティストでもあるZENによる個展「Urban Equivalence — 都市等価論」です。この展覧会では、アメリカ・ロサンゼルスで制作された新作が日本初展示され、18点の作品が一堂に会しました。

さらに、株式会社大京が手掛けた「THE LIONS」からは、新プロジェクト「Relation Wall 〜隔てる壁から、つながる壁〜」が発表され、建築家永山祐子氏との協力で研究された人間関係を構築する壁の概念が体験できました。

新たなデザインの探求

2階では、若手デザイナーや新進気鋭のクリエイティブによる先進的な作品が多数展示されました。特に、3Dプリンターを駆使した金属製作品や、再生プラスチックを用いたデザインが注目を集め、環境に配慮しながら新しい形のクリエイションを追求しました。

また、会場全体で色彩が華やかに使用され、ナチュラルな素材や美しいプレゼンテーションが来場者の目を楽しませました。特に、共和鋼業と落合守征による「金網の茶室」は、楽しい視覚体験を生み出し、多くの称賛を浴びました。

デザイン・ものづくりの新たな気づき

近年、デザインの裏側を知ることに力を入れる取り組みが人気を集めています。今年は乃村工藝社の「CREDIT -手間のかけら-」など、デザインプロセスを示す展示が多数行われ、訪れた人々に新たな発見を提供しました。

国際色豊かな交流の場

今年のDESIGNART TOKYO は、出展者も来場者も国際色豊かで、活気に溢れていました。初日のレセプションパーティーや、代官山蔦屋書店とのコラボイベント「CREATIVE BLEND」では、多くの人が集まり創造的な交流が生まれました。アーティストたちとのトークイベントやパーティが開催され、さらに交流が深まりました。