画像検索の利用実態解析：視覚から新たな情報収集時代へ

株式会社PLAN-Bが行った調査によって、日本国内での画像検索の実態が明らかになりました。デジタルマーケティングの専門家として、今回はその詳細を掘り下げ、現在のマーケティング戦略にどのように影響を与えるかを考察します。

調査概要

本調査は2025年3月に実施され、10代から70代の全国の男女を対象にしています。有効回答数は150名で、結果は以下のような傾向を示しました。
まず、画像検索を利用したことがある人は52.6%に達し、その中でも特に10代の女性の利用率は81.8%という高い数字を示しています。この結果は、若い世代が特に画像を視覚情報として捉え、それを基に情報収集を行っていることを示唆しています。

利用頻度とデバイス

調査によると、画像検索の利用頻度は「月に数回」が最も多く39.4%を占めています。特に10代では68.2%がこの頻度を示しており、画像検索は彼らの日常生活において頻繁に利用されています。また、利用されるデバイスはスマートフォンが90%を占め、次いでPCが42%、タブレットが19.3%という結果です。これにより、スマートフォンが主な利用デバイスであることが強調されています。

主な利用目的

画像検索の主な利用目的は、「商品やサービスの情報収集」が74.0%とトップでした。この傾向から、特にECサイトや観光業界において、視覚に訴える画像コンテンツがどれだけ重要であるかが見て取れます。さらに、「観光地や風景の検索」が48.0%、そして「料理・レシピの検索」が42.0%という結果から、ユーザーが視覚的情報を求めていることの重要性が浮かび上がります。

SNS検索との比較

興味深い点は、画像検索とSNS検索の利用頻度の比較です。調査結果によると、47.3%が「画像検索の方が多い」と回答し、SNSよりも画像検索を好む傾向が見られます。これは、SNSで目にした情報に対して、さらに深く掘り下げるために画像検索を活用するユーザーが増えていることを示しています。

新たな検索行動の変化

また、調査においては、SNSや動画コンテンツ（YouTube・TikTokなど）で得た情報を画像検索で補完する行動が増えていることも明らかとなりました。「SNS検索で見つけた画像を検索することが増えた」という回答が33.3%、動画情報を画像で確認するという行動も25.3%を占めています。このように、ユーザーが視覚情報を重視していることが判明しました。