ビーインフォマティカ、東南アジアでのマイクロファイナンス事業を加速
ビー・インフォマティカ株式会社(本社:東京都渋谷区、マレーシアクアラルンプール支社)は、2025年2月にシードラウンドとして、合計3,000万円の追加資金調達を実施したことを発表しました。この資金調達は、日本の北國銀行から1,500万円、さらに5名の個人投資家から1,500万円を調達する形で行われ、これにより同社が目指すマレーシアの中小企業向けデジタルファイナンス技術への投資が加速します。
資金調達の背景
特に東南アジアでは、中小企業の約80%が銀行の融資を受けられないという深刻な問題があります。こうした状況の中、誤って違法な金融サービスに頼る中小企業も多く、ビーインフォマティカはこの課題解決に向けた取り組みを進めています。今回の資金調達により、マイクロファイナンスの貸付残高をより多くの企業に提供し、経済的な安定性をもたらすことを目指します。
資金の使い道
今回調達した資金は、次のような戦略的な目的で活用される予定です。
1.
貸付残高の拡大:マレーシアの中小企業向けのマイクロファイナンスの貸付残高を8,000万円まで拡大し、より多くの企業の成長を支援します。
2.
デジタルレンディングライセンスの取得:地方政府開発省からのデジタルレンディングライセンスを取得するためのシステム開発を加速し、法に準じたサービスを提供します。
3.
生成AIを活用したシステム高度化:AI技術を用いたキャッシュフロー分析や信用スコアリングの導入により、効率的で迅速な融資判断を行います。
4.
オペレーションメンバーの拡充:事業拡大に伴い、フルタイムのオペレーションメンバーやフィンテック専門のアドバイザーを新たに配置します。
5.
マーケティングプラットフォームの強化:新たなメディアルートや営業パートナーとの連携を強化し、資金調達のリードを増やします。
6.
インボイスファイナンスのPoCプロジェクトの推進:新しい金融手法として、インボイスファイナンスのモデル構築を進め、クライアント企業のキャッシュフローを改善します。
今後の展望
2025年2月末時点で、ビーインフォマティカのマイクロファイナンスの貸付残高は6,000万円に達し、累計融資件数134件、アクティブ融資件数67件の実績を持っています。デジタルレンディングライセンス取得に向けた準備も整っており、技術的な基盤が整いつつあります。また、インボイスファイナンスに必要な提携パートナーも確定しており、様々なプロジェクトが進行中です。
このような成果は、マレーシアの中小企業の発展を支え、当地における金融サービスへのアクセス向上に寄与することでしょう。将来的には、デジタル金融技術を駆使して、マレーシアの経済を活性化させ、多くの企業の成長を実現していくことを目指します。
投資家からのコメント
今回の資金調達に関して、株式会社北國銀行のマネージャーである清尾佑樹氏は「ビーインフォマティカの成長性や社会的貢献に期待しており、彼らの挑戦をサポートしていく」とのコメントを寄せています。また、個人投資家の小牧隆司氏も「マイクロファイナンスは経済的自立を促す重要な手段であり、このプロジェクトを応援している」と述べています。
まとめ
ビー・インフォマティカ株式会社は、マレーシアの中小企業市場のためにデジタル金融の革新を推進することで、企業の成長を支援し、地域経済の発展に寄与していきます。今後も更なる進展が期待されます。詳しい情報は、公式ウェブサイト(
ビー・インフォマティカ株式会社)をご覧ください。