日野市妄想実現課:地域と若者が共に描く未来
東京都日野市でスタートした「日野市妄想実現課」は、若者が地域の未来を形作るための実践型プログラムです。令和5年、若者と地域住民がともに提案し、検討するこのプロジェクトがプロジェクト名「日野市妄想実現課」として再始動しました。
このプログラムは、高校生から29歳以下を対象としたもので、若者たちが地域の課題に目を向けながら、自分自身の「問い」と結びつけてプロジェクトを生み出そうとしています。2025年5月のキックオフから、彼らは「妄想実現課研修生」として活動を開始しました。
市民からの意見募集スタート
日野市では、2023年7月7日より市民からの投稿を受け付けるフェーズに突入しました。ここで集まる意見は、プロジェクト案をブラッシュアップし、具体的な提案へと進化させる大事な役割を果たします。このプログラムは、若者だけにとどまらず、広く興味を持つ市民からの意見を期待しています。
市のデジタルプラットフォーム「日野市地域共創プラットフォーム」を通じ、意見の投稿や投票が行えます。閲覧は誰でも可能ですが、意見の投稿にはアカウント登録が必要です。これは、地域の様々な声とアイデアを集め、イノベーションを促進する貴重な試みです。
提案されたプロジェクト案
プロジェクトは3つのチームに分かれており、それぞれ異なるアプローチで地域課題に取り組んでいます。
Aチーム:プレイスメイキング班
プロジェクト名:まちかどに、「小さな私の部屋」をひらく。
このプロジェクトは、駅前やショッピングモールに設置される「ちいさな展示ボックス」を通じて、公共空間を単なる通り過ぎる場所ではなく、人々が関わり合う「場」に変えていくことを目指しています。これにより、地域の賑わいを生み出し、参加者がささやかな展示を楽しむ場を提供する計画です。
Bチーム:世代共生&セーフティネット班
プロジェクト名:つながるmap116(仮)
多世代や多分野の人々が集まる「ごはん会」を月に一度開催し、参加者が困った時に気軽に相談できる場を提供します。この取り組みを通じて、世代を超えた理解と交流を深め、地域社会の楽しさを感じる環境をつくることが目的です。
Cチーム:ふるさとブランディング班
プロジェクト名:日野市バズらせ王決定戦
このプロジェクトでは、日野市の魅力を広めるためのアイデアを市民や企業から募ります。音楽、アート、マーケティングなどあらゆるジャンルからの提案が期待されており、「日野市はいい街だ!」と感じる人を増やすことを目指しています。
今後の展望
プロジェクトはこれからも続き、以下のステップが予定されています:
1.
オンライン市民意見投稿・投票(8月8日まで受付)
市のデジタルプラットフォームでプロジェクト案を公開し、市民からのフィードバックを募る。
2.
市民向けプロジェクト説明会(8月26日開催)
各プロジェクトに関する詳細を市民に説明し、リアルな意見収集を行います。
3.
クラウドファンディング(8月末から9月中を予定)
実証プロジェクトのための資金調達を行い、市民の共感を広げるイベントを実施します。
4.
実証実験のスタート(秋以降の予定)
実際の取り組みを形にし、地域での効果を検証します。
若者が地域の課題を見つめ直し、共に未来を切り拓く「日野市妄想実現課」にぜひ参加してみてください。地域に新しい風を吹き込み、あなた自身の想像力で未来を築くチャンスです。