日本女子大学の新たな挑戦、ファッションデザイン学部(仮称)の構想
日本女子大学(東京都文京区)は、2028年4月に新たに「ファッションデザイン学部(仮称)」を開設することを発表しました。この学部は、被服分野において国内でのトップの地位を築いてきた「家政学部被服学科」を基に、ファッションと持続可能性について新たな価値を追求することを目的としています。
ファッションの再定義と持続可能性
ファッションとは、衣服や服飾、文化的な現象を指します。一方でデザインは、モノやコトを計画し、創造する作業を指します。この二つの概念を融合させることで、ファッションデザイン学部は、持続可能な社会の実現を見据えた新たなスタイルを提案します。資源や環境、社会的な問題に対応しながら、ファッションの専門知識や問題解決能力を育成することが求められています。
学部の特徴と学びのスタイル
「ファッションデザイン学部(仮称)」は、以下のような特色を持った教育内容を提供します。
- - 文理融合のアプローチ: デザイン、テキスタイル、アート、ビジネスの4分野からの多角的な学びを通じて、専門知識を深めます。
- - 学際的視点: 人文社会科学や自然科学を通じてファッションを学び、生活や社会の課題を倫理的に分析。さまざまな人々との協働を重視し、実際のデザインを通じて問題解決力を育成します。
このような統合的な視点から、学生はファッションデザインのスペシャリストとして成長できるよう教育されます。新たな科目が設置されることで、地域や企業と連携し、国際的な視野も広げられる計画です。
取得可能な各種資格
ファッションデザイン学部では、以下の資格取得を目指すことができます(予定)。
- - 衣料管理士(TA)
- - 中学校・高等学校教諭一種(家庭)
- - 博物館学芸員
- - 繊維製品品質管理士(TES)
- - 色彩検定、カラーコーディネーターなど。
学部の構成と今後の予定
ファッションデザイン学部は「学部(仮称)」と「学科(仮称)」の1学部1学科での構成を予定しており、入学定員は85名です。今後、詳細が確定次第、大学の公式ホームページやプレスリリースを通じて情報を発信していく予定です。
学部長の篠原聡子学長は、「衣服を通じて人間の文化やアイデンティティを表現するために、私たちはファッションという言葉に込めた意味を深めています。この新学部が、学生が服飾やデザインの最前線を学び、持続可能な社会に貢献する人材を育成できる場となることを期待しています。」と述べています。
継続的な大学改革の一環
日本女子大学は、2021年に創立120周年を迎え、継続的な改革を行っています。目白キャンパスへの統合や新たな学部の設立が進められ、教育環境の充実を図っています。今後も新学部の開設を進め、学生により良い学びの場を提供していく方針です。これからの日本女子大学に注目です。
詳細は公式サイト(
https://www.jwu.ac.jp)をチェックしてください。