2026年4月度 派遣平均時給レポート
分析企業の株式会社フロッグが発表した「2026年4月度 派遣平均時給・求人数レポート」によると、全国での派遣平均時給は1,598円となり、前年同月比で1.91%の増加を見せました。一方、全国における派遣求人は、280,552件と前年同月から約44,016件減少しています。このレポートは、求人メディアの『エン派遣』と『はたらこねっと』から収集されたデータに基づいています。
平均時給の推移
2026年4月の全国派遣平均時給は、前月比で17円の増加、前年同月比では30円の増加を示しています。また、他の期間と比較しても、はっきりとした上昇傾向が見受けられます。平均時給の推移を注意深く見ると、特に電気、電子、機械、自動車部門が顕著に増加しており、まさに技術職が市場でのニーズに応えていることを示唆しています。これに対して、販売、接客、サービス職は苦戦を強いられており、平均時給が減少しています。
求人数の現状
派遣の求人件数は280,552件にとどまり、前月比では約11.24%の減少、前年同月比では約13.56%の落ち込みとなっています。このような求人の減少は業界全体にとって大きな懸念材料であり、特にホテルや旅館、ブライダル関連の職種が厳しい状況に直面しています。
職種別の動向
職種別の平均時給伸び率ランキングですが、第1位は電気/電子/機械/自動車分野で、増加額347円、増加率は16.64%と好調でした。続いて、ホテル/旅館/ブライダルが+45円(+3.23%)、医療/医薬/福祉も+45円(+2.85%)と続きました。逆に、最も苦戦しているのは販売/接客/サービス業で、減少額は-94円で、減少率は-5.87%となっています。
地域別の賃金状況
都道府県別の平均時給に目を向けると、青森県が最も増加率が高く、50円(+4.28%)の上昇を見せました。奈良県も48円(+3.45%)上昇し、長崎県が32円(+2.47%)で続きました。一方で、沖縄県、岡山県、山梨県がそれぞれ減少しており、特に沖縄県は変動がなく、岡山県も僅かな減少に留まっています。
求人数の地域差
地域別の求人数の傾向では、愛媛県が最も伸び率が高く、282件の増加(+36.58%)を記録しました。岩手県と青森県がそれに続きますが、岡山県が342件減少し、京都府も非常に厳しい状況にあります。求人数の減少は、地域経済に大きな影響を及ぼす可能性があるため、注視が必要です。
結論
2026年4月度の派遣市場は、平均時給が上昇する中で求人数が減少するという逆行現象が発生しています。特に、技術職の需要が高まり続ける一方で、サービス業界は厳しい状況が続いています。この動向は今後の採用活動や労働市場にどのような影響を与えるのか、今後も注視していく必要があります。派遣市場の調査を通じて、求人のトレンドや市場ノイズを理解することが、企業や求職者にとって極めて重要な意味を持つでしょう。